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第25話 先輩も見に行きません?

なんだかんだであけましておめでとうございます

かなりさぼ・・・いや時間がかかりました。

今回は強引すぎる展開なのであらかじめご了承ください・・・

そしてしょぼいです(あ! それ、毎回だったwww)

文化祭も伊織が体調を崩したものの、何とか成功してから数日がたった。

季節をすでに秋。銀法山ぎんほうざんも鮮やかな頬紅を塗っていた。

そのころ僕たちはというと




「ホントに綺麗ね~」

感想を述べる茜。

「うわ~……」

せわしく周りを見回す遥

「たまにはこんなのもよいな」

由良はクールに抑えてはいっているはいるが

「セリフと顔が違わよ」

目をきらきら輝かせている由良に伊織はニヤリと突っ込みをいれる。

「そうだな。あんなに行きたくないといっていたが、5日前から準備していたからな。昨日も遠足に行く子供のように夜眠れなかったしな」

今日に至るまでの行動を厳燐丸が赤裸々に語った。

(そうだったんだ……)

「うるさい!」

厳燐丸に反応する由良だが

「え……? 私うるさかったですか? すいません! すいません!」

厳燐丸の言葉が聞こえない遥はひたすら謝る。

「いや、違うのだ。すまぬ」

遥に謝罪する由良であった。





一方男性陣をというと

「ねぇ~少し休もうよ」

弱音を吐く倉本。

「なにいってるのよ!! さっき休憩したばかりじゃない。あと少しよ」

西岡はそんな倉本に説教をたれる

「いいじゃんかよ! 少しくらい!」

「だめに決まってるでしょ? 大体あんたはね太りすぎなのよ! 少しは痩せなさい。そうすればすぐに疲れなくても済むわ」

彼女はいやみのごとく続ける

「なんだと! 言わせておけば!」

「なによ!」

犬猿の仲なのかケンカするほどなんとやらなのかわからないが、いつものようにケンカが勃発。

「山を歩く姿もいいぞ!!」

僕の歩く姿に興奮する斉藤。おそらく危険きわまりない発想だろう

そう紅葉狩りに来ていた。

鮮やかな紅葉にみんなそれぞれの反応だ。

そして目的地に着くと

「これうまいこれも……」

「また太るわよ」

たくさん作ってきた弁当をほうばる倉本に呆れた一言を放つ西岡。そうやってみんなで弁当を食べたり

「それ〜」

「どうだ」

「まだまだ」

バレーボールで遊んだり

「これ綺麗な葉っぱ。うわ〜これは大きいな〜」

落ちている色づいた葉っぱを拾ったり

みんな各々の紅葉狩りを楽しんだ




自宅に帰り着きニュースを見ながら夕食を取っていた。するとこんなニュースをやっていた

「今日3時40分頃銀法市の民家に熊が押し入りまもなく射殺されました」

近年全国的に熊の被害が相次いでいる。ここ銀法市も例外なく増えてきていた。

「またか。最近多いね」

「そうだね」

茜とそんな会話をしているとバーンと銃声のような音が大きく鳴り響いた

「今の何だろ?」

「さ〜」

僕たちにも聞こえて茜に尋ねてみたが茜はあしらうようにそう答えた




翌日

「せんぱ〜い! おはようございます!」

登校しているとさわやかなあいさつをする遥に遭遇した。

「おはよう」

僕たちもあいさつを返す

「先輩実はネコを拾ったんですよ」

そう話題をふる遥

「へ〜どんな品種?」

茜が質問。

「多分雑種だと思います。でもかなり大きいですよ?」

と彼女は答える

「そうなんだ」

きっと大きくなって飼えなくなったから捨てられたんだね……かわいそうに……

自分の都合で簡単にペットを捨てる人間に怒りを覚えた。そしてちゃんと育てている遥に尊敬なようなものを感じた。

「困るようなことがあったらいつでも言ってね」

そういっボクは教室へと向かった。



数日後

茜と登校中、遥に出くわした。彼女は傷だらけ。心配になり声をかけてみた

「遥ちゃん、大丈夫?」

「先輩おはようございます。なにがですか?」

遥はいつものように元気だ。

「いや、その傷……」

いろいろと怖いので恐る恐る聞いてみる。

「あ~これですか? ライアンと遊んでできました。あの子とてもやんちゃなんですよ。昨日もコンクリートの壁に穴あけたんですよ? ダメだっていってるのに」

ライアン? 拾ったネコのことだろうか? 今さりげなくすごいことを聞いた気がする。

「へ~そうなんだ?」

苦笑いであいずちをうつ僕。

「そうだ! 先輩も見に行きません? かわいいですよ?」

無邪気な少年のような目で遥が誘ってきた。

(そんな目をされたら断りきれない……)

「わかったよ。行くよ」

こうして僕は放課後大きなネコを見にいくことになった




放課後

遥に押し切られたせいかなぜだかとても憂鬱な気分だ

かといってあの無邪気な目は勝てない……

そんなことを考えていると遥が正門にやってきた

「先輩! お待たせしました! 行きましょう?」

彼女には疲れという言葉はないのか僕の手を引きどんどん進んで行く。

まるで自分の楽しみを人に共有させたいそんな雰囲気だ。

(そんなに好きなのか)

遥を見て僕はそう思った 「先輩! 見えてきましたよ」

遥に操られるがまま歩み進めると廃墟になった工場らしきものが見えてきた

「工場?」 

僕は頭をかしげた

「家じゃ飼えないのでこうやって飼ってるですよ。ライアンの大きさから言ってもここが最適なんですよ」

そんな会話をしているうちに僕たちは工場の前に立っていた




「廃工場で密会なんて変わった趣味してるわね」

今までいなかったはずの伊織がそこにいた

「違います! そんなんじゃありません!!! ていうかなんでここにいるんですか!!?」

僕が驚くとはぁ〜とため息をついて

「毎回毎回驚いて同じようなこと言って進歩ないわね〜なんでって取材に決まってるでしょ?」

それがさも当然かのような顔をする

(僕……何も間違ってないよね……)

疑心暗鬼になる

「密会だと!!! 世間は許しても俺が許さん!! 谷口は俺の恋人モノ)だからな!!」

どこから現れたのかわからいきっぱりと危ない宣言する斉藤

「違いますから……」

斉藤のテンションの高さに少しブルーになる僕

「密会!!!? 龍二いつからそんな関係になったの?」

茜の目が怖い!! 憎しみが滲みでてるよ!!

「だから違うって……はる」

僕は搾り出すように声をだした

「密会だと!!? いかがわしい」

「男はみなそんなもんだ」

由良節にフォローする厳燐丸。

誰も僕の話を聞いてくれないどころか話さえさせてくれない……

どうすればいいのかと頭を抱えている僕をよそに

「ライア〜ンごはんだよ〜」

大きなネコを呼ぶ遥

そこからおもむろにのさのさと姿を現したのは

「もしかして……」

「これが……」

「ウソ……だよな?」

僕と茜が絶句し、斉藤が恐る恐る聞いてみる。

「そんなことだろうと思った。遥チャンらしいわね」

あきれる伊織。

「なんのこれしき」

さわやかに言ってのける由良。



それは熊だった














なぜか熊を拾った遥

そんな遥に黒い刃(?)が襲い掛かる

次回

ダメですよ! ケガしてるんですから動いちゃいけません!!

遥ちゃん……すげぇ~!!


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