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第22話 大丈夫ですか?

久しぶりの本編です

今日から2学期

みんな元気にといいたいところだが休み明けなので辛そうに登校している。

そんな中、とある一室だけ元気に活動しているとろがあった。

そこは生徒会室。

2学期は大きな学校行事が控えている。それは十月の学園祭、そして十二月のクリスマスパーティーと立て続けにある。

クリスマスパーティーは次期生徒会でやるのだが、学園祭は伊織の代、伊織が生徒会長としての最後の行事である。その他にも生徒会長としてやらないといけない仕事もある。なので伊織は報道部の活動と同時に夏休み返上で仕事をしている。

「まだ?」

と倉本がせかす。

「うん。あとこの資料に目を通して、それからこの申請書にもハンコ押さないといけないの。後は……」

とやらないといけないことを列挙する伊織。

「そんなにあんの?」

と倉本はため息をつく。

「仕方ないでしょ!! あんたと違って伊織お姉ちゃんは忙しいのよ!」

と一緒待っていた西岡が呆れる。

「どういう意味だよ!!?」

「そのまんまの意味よ」

「なんだと!」

といつものようなケンカが勃発した。

「まぁまぁ」

とそんな2人をなだめて

「2人とももう帰っていいわよ?  遅いから」

と言われて

「でも……」

「それじゃ……」

2人が躊躇するが

「いいから、いいから」

と2人は背中を押されまるで追い出されるかのように生徒会室を後にした

「大丈夫かな? 伊織お姉ちゃん」

「まぁ大丈夫だろ?  俺にしちゃ伊織ねぇ〜に似合わないもうすぐ生徒会長をさっさと辞めてくれるから嬉しいんだけどな」

心配する西岡に対して思ったままを言う倉本。

「何よ? それ!! 伊織お姉ちゃんじゃ生徒会長勤まらないってこと!!?」

それの怒りをぶつける西岡。

「そんなんじゃねえよ!」

倉本は否定する

「じゃあなんで……」

西岡は質問する。

「どうでもいいだろ?」

とぶつかり合う2人であった。




僕の家では

「今日も遅いね? 帰ってこないのかな?」

「忙しんでしょ? なんだかんだで生徒会長はやることたくさんあるからね。しかも現会長としては最後の大仕事だから気が抜けないんじゃない?」

最近ほとんど伊織は家に帰ってこない。

というかもう家族のようになっているのが不思議なのだが……

「大丈夫かな?」

「だいたい生徒会長はもともと住んでるとこ違うでしょ?」

「そうだけど……」

心配する僕をよそにあっけらかんとしている茜。

夏休みからずっと学校に出ているが、ここのところずっと帰ってくるのが遅い。帰ってこない時もある。

(ホント大丈夫かな?)

僕は心配するのであった。




それからは2週間は何事もなく過ぎて行った。

「これはあっちに運んで。あれはこっちに。それは向こうに……」

と指示を出す伊織。

「こんなにいっぺんに言われてもできねぇ〜って」

「そんなこと言わずちゃっちゃと働く!!」

と弱音を吐く倉本にげきを飛ばす西岡。

「へいへい」

「会長、各クラスの出し物と予算案です。あとこれは神山女学園との会合の決算書類です」

と会計の人が伊織に持ってくる。

「会長? 意見箱に入っていた意見です」

「どれどれ」

伊織は次々とくる書類に目を通す。

「会長? 明日の意見交換会の資料ですが、どうされますか?」

「そうか。明日だったわね? まだできてないな……わかった。今日中に作りますから」

意見交換会とは言葉通り、教師と生徒のお互いの意見を交換する会議のこと。主に生徒側の要望や教師側の意見などを話し合う。その生徒側代表として伊織が行くことになっている。

「何か悪いね? 生徒会役員でもないのに手伝ってもらって」

とお礼を言われる2人。

「そうだぜ!! なんでこんなこ……うぐっ」

と文句を言う倉本に肘鉄をくらわせ

「全然いいですよ。伊織お姉ちゃんにはお世話になってますから」

こうして生徒会の仕事が行われていった。

そして学その日がやってきた。




「もう朝か……」

伊織は今日も生徒会室で寝てしまっていた。どうやらここの所やらないといけない仕事が多いので生徒会室ここで寝泊まりするようになった。

「めちゃくちゃ寝てしまったな〜」

久しぶりに長い睡眠を取ったのにもかかわらず、体がだるい。

長丁場の仕事の疲れだろう。確かにきつくてしんどいが、みんな不眠不休で頑張ってくれてるのに疲れたなんて言ってられない。

「よし!! 仕事、仕事! 仕上げなきゃ」

と両手で頬を叩き気合を入れていつものように仕事に取り掛かった。仕事は一通り終わり、保健室に向かう。鍵は掛かっているが、生徒会室に全ての教室のスペアがあるので心配ない。

測ってみると

38.2度

どうやら完璧に風邪をひいてしまったようだ。

しかし

(このくらいなら大丈夫ね。今ここで休んだりしたら、確実に迷惑が掛かっちゃう)

と我慢し、伊織は生徒会室に戻っていった。

そして授業が始まり、一日が動き出した。



放課後

「最近、伊織さんの顔色悪いですよ? 大丈夫ですか?」

と生徒会の人が心配して声をかける。

「ええ。大丈夫よ? ちょっと疲れてるだけだから」

と否定する伊織。

「そうですか。無理はしないでくださいよ……」

生徒会の人はその一言だけであった。




迎えた翌日3時間目の休み時間

「ちょっとトイレ行ってくるね?」

と伊織と教室からトイレへ向かった。

用をすませ、教室に戻るところであった。

(なんか思うように動かない。フラフラする……)

バタッ




「は〜? 伊織ねぇ〜が倒れた!!!?」

倒れてしまった伊織、倉本の発言の真意が明らかに?

次回そっか……ありがとう


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