陸軍の思惑
困っていた、
非常に困っていた、
ワシントン会議後に海軍が珍しくこちらをたずねてきてお礼がしたいというかと思えば、
血気盛んな若者が盛大な勘違いをし、その場で血の海と化する
どうも若いヤツラは海軍が陸軍を侮辱しに来たと勘違いし、
その場で海軍のヤツラを殴り倒して暴行云々、
せっかくしかれた赤いじゅうたんを紅色にところどころ染め上げた
それこそ効果音をつければ今のテレビとかでよく使われている骨がひねられて音を出す見たいな感じのあれだ、
言葉で表現すると『グキ!バキ!ドゴ!ドス!』みたいな風に四拍子そろってますね、はい、
その後私から直々に若いヤツラへの鉄拳制裁をやってやった、
で、血まみれの海軍さんと座ってまじめな話をすることになったが、
正直痛々し過ぎるので後日怪我が完治して方再度来てくださいといってかえした、
ほんで驚いたのが次の日である、
またまた海軍さんがやってきたが今度はまったく知らないヤツラだった、
そりゃあさぁ、そうでしょうなぁ、あの怪我が一日でのるわけがない、
治ったら治ったで後に帝国陸軍が作り出した超人のアイツじゃぁねぇかぁぁぁぁぁ(※生きている英霊、不死身の分隊長)
と、作者が取り乱したのでビンタを一発、
で、海軍の話を聞けば、
この度のワシントン条約で廃艦になる戦艦、
富士型~河内型戦艦までの旧式戦艦は全て譲ると言ってきた、
おい作者!
言ってたこととやってることが違うぞ!!
ウッセーダマレー(汗)
まぁいい、
作者の殺処分は後で考えるとして、
今は陸軍の根本的悩みの種をぶちまける、
そもそも陸軍は陸で戦う軍隊と言うことを説明した上で、
海軍さんにはとりあえず無理だと言っておく、
なにしろ陸軍で船を操れるやつなんてそうそう居ないんだからな
しかし、
海軍はその一歩上を行っていた、
なんと適当に兵さえ集めてくれれば訓練してやると、
砲撃は陸軍の本領でもあるし、どうだと言ってきた、
これに乗らずに何に乗れってんだ、
なんだ、泥舟に乗れってか?残念ながら遠慮させていただくよ、
俺が乗りたいのは大砲が乗った鋼鉄の洋上要塞だ
(陸軍から見れば戦艦は洋上要塞です、大和型の砲塔は回転するのかどうか聞いたほどなので)
(↑よするにこれ以外表現方法がなかった)
さて、
作者の殺処分は真面目に前向きに考えるとして、
...銃殺か?毒殺か?
ヤメテクダサイ(汗)
マジデスミマセンデシタ(汗)
まあいい、
開戦までには殺処分だ
話がだいぶそれた、
適当に兵を集めろといっても、
陸軍は何十何百もの師団を保有しているし、
その中から適当に引き抜くもよし、成績優先で引き抜くもよし、志願もよしと、
中々決まらないので陸軍全員でとりあえず作者を殺処分しながら考えた、
後ろで挽き肉が出来上がっていくが気にしない、
とりあえず、
射程が短かった富士型敷島型の砲塔は要塞砲に流用、
かわりに七年式三十糎長榴弾砲を連装に少々改造して載せる、
おかげさまで天蓋は鉄パイプと羽布張りだ、あとで鉄板に直ぐに改装するけどな、
鉄板って言うけど、実際は戦車とかに使われている装甲板だ、
海軍の戦艦と比べたら鉄板だろって事で鉄板天蓋と呼ばれることになる
ちなみに前方は防盾つきだが後ろは開放されている、悪い言い方で言えばケチった、
最初こそ艦内は血まみれだったが今ではなんともない、
血まみれていっても殺し合いではないぞ?
男同士の殴り合いだ、罵声をはきながらの、
しかし、
人間なれるとなんでも案外出来るものだ、
支那事変の際には沿岸域の警備をやり、
中々の心理的効果を得た、
しかし、
それは大陸での話しだ、
海に出ればこれらの戦艦より凄まじい戦艦が居る、
これは毎回言って聞かせている、流石にみんなも覚悟は出来ている、
そして、開戦直前に機関をディーゼルに取り替えた、
速度は昔の、
富士型は主機レシプロ蒸気機関2基、主缶石炭専燃缶10基、全て取っ払い21ノット、
敷島型はベルヴィール式石炭専焼水管缶25基に直立型三段膨張式四気筒レシプロ機関2基を取っ払い21ノット、
香取型はニクローズ式石炭専焼水管缶を20基に、直立型四気筒三段膨張式レシプロ機関2基引きちぎって(←表現方法違う)22ノット、
薩摩型はそれぞれ機関が違うので省略、22ノットまで引き上がった、
筑波型は宮原式石炭・重油混焼水管缶20基と直立型三段膨張式四気筒レシプロ機関2基を摘出し22ノット
鞍馬型も云々で22ノット
河内型も云々、22です
(↑説明を端折るな)
海軍さんから一言
『遅くね?』
仕方がないので海軍のロ号ボイラーとか艦本式タービンくれよと文句言ったら、
今一杯一杯だから自分たちで造ってくれと言われた、
そんな無茶苦茶な、こちとら船造ったことも少ないのにボイラーとタービンを造れだと!?
そんなこんなで再び血の海が生まれ、
そんなこんなで暫くはディーゼル機関となった、
おまけに、
富士の改装の際に不手際で砲塔一個分、
つまり七年式三十糎長榴弾砲二門注文し忘れたどこぞのバカのせいで改装工事が中々進まなくなった、
仕方がないので何かないかと作者の脳みそと言うメモリーチップをバキバキと解体し、
何かないかと搾り出す、
で、
たどり着いた答えが、
『九〇式二十四糎列車加農』
たった一門しかないが、
それでも本土でもてあまして錆らせるよりはマシだ、
そして富士は、
日本一射程が長い戦艦へと生まれ変わった、
終わると思った?
まだまだこれからが本番じゃ!
そんなわけでもちろん米英から文句が来るわ来るわで五月蝿いぜよ、
で、ここであの石原さんが海軍さんとともに登場、
『あん?文句あるのかゴルァ?どこぞの国に陸軍が戦艦持っちゃいかんと書いてあるんだ?テメェ等そろそろ黙っとけよ?』
(↑ただのヤンキーじゃぁねぇかぁぁぁ!!!)
そう、
ワシントン会議で米英を散々痛め付けた石原の発言力はすごかった、
『あ、はい分かりました、そうします、はい引っ込んでます、はい(汗)』
こんなあっけらかんとはしていないがとにかくそれ以後は米英は何も言ってこなかったのだ、
そして開戦、
マレー半島の電撃戦においてわが艦隊は海岸からこれでもかと言うぐらいに艦砲射撃を敢行し見事にイギリスの極東東洋艦隊に捕捉された、
で、
その極東東洋艦隊を見事にやっつけたのが海軍の基地航空隊の一式陸攻と九六陸攻である、
史上初めて、
最新鋭戦艦が作戦行動中に沈められたのだ、
対空火器が旧式だったことも指摘されているが、
それでもこれは世界にショックを与えた、
シンガポールを射程に収めての艦砲射撃も敢行、
前線に待機していた砲兵隊達に着弾観測をやってもらっている、
それからも艦隊は時たま海軍の南方支援艦隊(金剛、榛名、土佐、天城)と会うようになったがそれでも南方の戦いはこれらの艦隊によって支えられたと言ってもいい、
そして、
珊瑚海海戦でレキシントンを夜戦にて富士が一方的にアウトレイジし、
これを海軍の水雷部隊がしとめる、ここでも流血事件寸前だったがそれでも何とか止まった、
ミッドウェー海戦では敵空母艦載機によってわんやてんやにされたが、
それでも低速ながら追撃を敢行し見事に水の泡に終わる、
ちなみに、
珊瑚海海戦での富士の砲撃戦を聞いた海軍が、
これ狙撃だなと一言こぼしたので富士は狙撃戦艦に格上げ(?)された、
そもそもこの狙撃戦艦をやりたいがためにどれだけ長い前説を書いたんだよ作者は、
あれ?作者って誰だっけ?あぁ、そうか、殺処分されたんだ、
ハワイ攻略戦、
フッフッフ~、特に活躍なしだ、上陸支援に主砲ドカバカズドーンと撃ちまくったのみ、
このころになると軽機関銃とか機関銃、機関砲載せて対空戦闘が出来るように改装してあったりする、
対空戦闘できるといってもほんの気休めだがな、
そして、
この物語も舞台をフィリピンへと移っていく...
つづく。