表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Yの創作倉庫  作者: もず
65/156

閑話 祖母が嫌い

「無理して食べなくていいのに」

「……だって残されたら、おばあちゃんの気持ちを無駄にしてるみたいで、嫌じゃん」


 ハルラは、そんな事思わないよ。


 私の嫌いなものばっか詰めて、"一見温か"だけど、思いやりのない言葉で騙して、私を送り出して。


 そう思うと、去年亡くなったスピラおじいちゃんの方が、温かだったなあ……。


「……ソアラ?」

「なに?」

「……泣いてる」


 人差し指をあてると、情けないことに泣いていた。


 "ほんのちょっと"だから、少し経てば乾く。


「なんでもないよ。今日も、コンビニ弁当美味しかった。明日は、違うものが食べたいかな」

「例えば」

「寿司とか」

「寿司……か。弁当どうしよ」

「食べてもいいし、食べなくてもいいよ。僕にとっては、いじめそのものだし」


 この言葉、何回言ったろう。


 その時は体を張ってくれた先輩も、時間が経つと他の女子に目が行って、返事が素っ気なくなって。


「……ソアラは好きなものだけ、食べればいいよ。僕のことは、気にしないで」


 そっか、そうだよな。


 ファウは最初から、私のことが好きなんだよな。


 だからいつだって、優しくしてくれるんだよな。


「明日、行こうね」


 後輩のテンパり具合は、いつ見ても楽しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ