閑話 ひなたの心酔エピソード
〜まあ、そうなるわな〜
ひなた「(このタレント、なーんか引っかかるな……。掲示板に悪口書いたろ)」
航太「何してんの」
ひなた「だ、誰??」
航太「隣のクラス。バラす気ないから、安心して」
ひなた「(ほんとかな……)。名前、何て言うんすか」
航太「ごにょごにょ……。君は」
ひなた「俺っすか? ひなたですけど」
航太「そう」
ひなた「(そう……?)」
航太「じゃ、野球の続きしてくるから」
〜次の日〜
モブ「航太くんのお母さん、子供にひどいことするんだって?」
モブ「なんで平気で居られるんだ??」
航太「……寂しい人だから」
ひなた「(その一言で、済ますのかよ!)」
航太「だから、期待に応えてあげたいんだよね」
ひなた「(……仕掛けたのは、俺の方なのに)」
〜放課後〜
ひなた「……ほんとは、怒ってますよね? 現場も撮って、分かりやすいところに掲示したこと」
航太「うん」
ひなた「(そこは正直だな……)俺にできることならなんでもしますから、なんなりと使ってください……」
航太「じゃあ、ギター貸して」
ひなた「なんでセンパイが知ってるんですか(誰にも、言ってないのに……)」
航太「ひなたの父親がギタリストだから」
ひなた「……いいです、けど、最初は軽いのから始めた方がいいっすよ。ウクレレとか」
航太「ウクレレなら、もう家にある」
ひなた「(あんのかい……)家にたくさんあるんで、弾きたい時に弾きにきてください……。倉庫の鍵、渡すんで」
航太「ありがとう」
ひなた「(それだけ……?)疲れたから、もう帰ります……」
航太「またね」
ひなた「(軽く手振る)」
この時は航太のこと軽く見てたけど、実際の演奏聴いたらビビビときたひなた




