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因果は巡る

騎士様に患者の斡旋をしてもらい数日、大体その人数は日に二人程度だったが10人ほどは治療できた。それもすんなり!

やっぱりあのエルレイ侯爵がおかしかっただけで、他の人は普通なのかもしれない。そう思っていた日の夜だった。別れ際に騎士様より衝撃的なことを伝えられることに


「実は明日から我が王が西の国での結婚式に参加する。私はその護衛として随伴しなくてはならない。だからセイジの護衛は今日までなのだ」

少し寂しそうな気がする声色だったが、兜で表情は見えなかった。

しかし確かに王様は結婚式に行くからさっさと会いたかったと言ってた気がする。

そうかシャルロッテ王女殿下とも今日でお別れか・・・


「往復だけで1か月ほどかかるのでな、次に会うのは来月だろう。それまで誰か良さそうな護衛を」

「あぁそれでしたら私が着きますのでご安心を」


二人っきりだとは思っていなかったがやっぱり建物の陰からエリーゼが出てきた。

本当いつでもどこにでもいるんじゃないかと思ってちょっと怖いのだけれども


「そうだな、シスターエリーゼなら安心して任せられるだろう。王の護衛ということもあって実力者は大半が随伴でいなくなり、残った手勢も交代するように南の視察から帰ってくるカインに着くからな・・・他は心許なかったのだ」


「ああなるほど、王の不在をカイン王太子様が代行されるのですか。それはそれは・・・」

何やら二人の表情が暗くなった気がする。ただ俺としては何事もなければいいのになーとこの時は気楽に考えていたのだが・・・

まさか俺が断罪されるときが来ようとはこの時は夢にも思っていなかった。あぁ本当に夢のようだ


「一応レティカがいるとはいえまだ万全ではない、地位的にも王太子に抗うには弱くどこまで頼れるか分からないが、何かあれば頼るといい。話は通しておく」

「ありがとうございます、できるだけ王の帰還まで何事もないよう取り計らいますが・・・万一の時はよろしくお願いします」


二人して深刻な表情をして話すが、こっちはさっぱり話は分からない。ただ一つ分かったのは、王子様っぽい人が王様の代わりに不在の間いろいろやるんだろうなーくらいのもの。


そんなのほほんと考えていた俺だったが、一つ大事なことを忘れているのに気付いた時にはもう遅かった。

だがこれは俺一人の問題ではない!俺だけでなく、王都まで護衛してくれた二人、並びにエリーゼも忘れていたのだから、これは最早仕方のないこと


・・・本当はNO2聖女ディアナと王都近くの村で待ち合わせて連れて帰りましたよーアピールに付き合う予定だったのだ。その日が明後日だったのをすっかり忘れていた・・・


この一件だが、実はセイジの王への嘆願が一つの要因ともなっている

一つは二人の護衛騎士、この二人も本来ならディアナ付きだったのだが早めに帰ったためその速度と辺境までの経験を買われ王の護衛に着き


さらに神殿がばたくたしたことでエリーゼも対応に追われすっかりディアナの一件を忘れてしまったのだ。

そしてセイジは・・・どうでもいいと思っていたので覚えてすらいない。

結果、こうしてみんな忙しくなり忘れてしまったのだ。

初作品となりますがいかがでしょうか?

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