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王族のご紹介

神殿でそんな断罪劇があったなどつゆ知らず、セイジはというと・・・またまた貴族様のお屋敷へと来ていた。


時は少々遡り、鍛冶屋を出てナイフの値段を聞いたところ

次の患者を探そうと人に尋ねようにも鍛冶屋の店主はぐったり、となるともう手軽に聞けるのは隣にいる護衛の騎士様であるシャルロッテ王女殿下しかおらず


「つかぬ事をお聞きしますが聖女様でも治せなかった患者とかご存じありませんかね?」

王族である彼女なら街の人よりも情報を知ってるかもしれないと聞いてみると、その答えは返ってきた。


「知っている、レティカの友人で同じく困っている娘が」

おっ!と思ったもののレティカ姫の友人ということはおそらく平民ではなく・・・

「エルレイ侯爵の娘でリーシャという。大分前から片足が麻痺して杖があっても歩行が困難だそうだ」


やっぱり貴族様でしたー!そりゃそうだよね、平民の情報とかむしろあんまり持ってなさそうですもんこちらの護衛様


「そういえばレティカも治りおそらく手紙の一つでもやりとりして知らせているだろう、となるとお前を連れていかないわけにもいかない。よし今から行くぞ」

「はて、私に一体何の関係が?私はレティカ姫様と特に関わりのない平民です、はい」

「ああそうだったな、では行くぞ」


とこちらの意向など完全に無視され、俺は騎士様に連れられる形でそのエルレイ侯爵様のお屋敷へと連れていかれることに・・・

お屋敷といっても社交シーズンにだけ来ているらしく、いつもは領地に親子でいるらしいそのエルレイ侯爵様ご一家


もうじきその社交シーズンとやらは終わるらしく、タイミングは良かったらしい。・・・良かったのだろうか、なんなら領地に帰ったときにじゃあ治療しにいってきまーす!と王都を離れたかったのだけれども


「先ぶれもなくいきなりの来訪失礼する。侯爵令嬢リーシャ様はご在宅か」

家の門番の者へシャルロッテ王女殿下が声をかけた。

門番の者も先ぶれもなくいきなりきた騎士に最初首を傾げるも、兜を脱ぎシャルロッテとわかるやいなや慌てて屋敷の中へと事情を伝えに走ってくれる。いやぁ顔パスっていいな

俺が前に出ても誰だお前、怪しいやつだ帰れ!だろうし


「こ、これはこれはシャルロッテ王女殿下、いきなりどうなされましたか?リーシャでしたら在宅ですが・・・もしやレティカ姫様からお手紙でしょうか?先日頂いてから喜んでいたのですがここ数日は落ち込みがちでして・・・」


おそらく手紙の内容が治った、とあったので喜びはしたものの、同じ苦しみを味わう仲間がいなくなり・・・といったところだろうか。


エルレイ侯爵も何やら残念そうな顔をしている。娘が気落ちしてたら仕方ないことか


「その侯爵令嬢に朗報を持ってきたのだ。まずは屋敷内に入れていただけないだろうか、私とこの男を一緒に」


立派な甲冑を身に着けたシャルロッテの隣に立つ古着を来た男を見てエルレイ侯爵は仕方のないことなのだが眉間に皺をよせ素直にうなずくことをためらっていた。



初作品となりますがいかがでしょうか?

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