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聖女様にはできないこと

祝!11月合計2万PV!やっほい!

進行としては半分は過ぎたと思いますのでなんとか年内には完結したいところです

全員の、明らかに歓迎してない雰囲気を感じ取り王はやれやれ、と首を振りつつ説明することに


「いいか、この者は聖女でも癒せなかったレティカを救ったのだ、ならば王である私を診ても何の問題もないだろう。異論があるものは申し立てよ」


その通り過ぎて誰も何も言えなかった、ただ聖女だけは物凄い恨みがましそうにこちらを見ているのだが、レティカ姫を治してはいけなかったというのか。

ただ俺は申し立てしたい、治療したくないと。また面倒な事になりそうなのは目の前の聖女ローズ様を見てわかる


「私はここ数年ずっと腰の痛みに苛まれていてな・・・朝晩聖女に癒しの奇跡を使ってもらってはいるのだが、朝には夜には元通りだ。この悩み、お前ならば解決してくれるのではないか」


王様もいい歳だ、おそらくデスクワークも多く腰への負担も多いのだろう。この世界の椅子は腰に優しくない。普通の馬車はもちろんいいお値段の馬車の椅子も多少マシ程度なのだから。


「かしこまりました、私に癒せるかはわかりませんが診察してみましょう」


この言葉に周囲からの視線が凄いが、これ断ってよかった?それなら今からでも断りたいのだけれども

もちろんそんなことは許されず、俺は騎士様に連れられて王様の寝室へと案内されることに

護衛として騎士様が三人と王様だけが入室を許され、エリーゼさんは留守番だそうな。


最後に別れ際のエリーゼさんの視線は心配するもの、だったとは思うが何やら目力が強かった。

まさか下手こくんじゃないぞ!と言ってるわけじゃあるまい


「それでは王様の身体に触れたいのですが大丈夫でしょうか?王侯貴族の方々に平民が触るのはまずそうなのですが・・・」

その心配を王様自ら答えてくれた、治療なのだから問題ない、と


後ろに控える護衛の方々の視線に怯えつつ、俺は慎重にギリギリ触れる程度で診察を開始する

一応頭の先から足先までさらぁ~っと見てみると、特に悪いところが見当たらない。腰と背中以外!


この王様間違いなく普段猫背だな。人前だと頑張ってまっすぐ立ったり座ってりなんだろうけど、人目がないとこは絶対猫背だ。


そのせいで腰と背中に、それと内蔵にかなり負担がかかってる、これを治すのはできるけど・・・面倒だな。さらっと痛みだけ取ってもいいけどそれはそれでなぁーこの世界に呼んだ神様に申し訳ないし。

溜息をぐっとこらえて俺は王様へと提案する


「根本的に治すことは可能です、ただしそのためには王様の身体を色々と触る必要があり、さらに護衛の方々の許可を得ないとおそらく俺が切られるのですがどういたしましょうか。王様の身体をがっつり触ることができる方がいらっしゃるならその方に教えることも可能なのですが」


それこそレティカ姫にやったように。とは言わなかったが、つまりはそういうことだ

王様は同性だが身分という壁がある。この一緒に来てくれた護衛の方に犠牲となってもらうことで間接的に教えようと思う!それが私にとって一番いい


ただ・・・今回はそれができなかった様で、どうやら王様の身体に気軽に触れられるものがいないらしい

ちらりと騎士様の方を見るも首を横に振られる。

となると・・・もう・・・


「すべて許可する、セイジよ私の身体を好きにして治せ。この腰の痛みが取れるのならこの部屋にいる者は全て見なかったことにする」

そうだな、と王様が言うと護衛の方々は首を縦に振ったかと思うと横を向いた。

これで何も見てないということらしい


初作品となりますがいかがでしょうか?

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