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お待たせ店主さん

るんるん気分でセイジがまず向かったのは古着屋だった。新品の服屋ももちろんあったのだが、また次いつ金が入るかなどわからない以上節約しようと古着屋をチョイスした模様


「ありがとうございましたぁ~」


選んだのは服3着にパジャマ1着にパンツ4着

本当はもっと欲しいところなのだけれども、ここに定住するわけで無し。あまり買い込んでも移動が困難になるため止むを得ずこの枚数。

身軽じゃないと逃げるにも困るしな


続いて向かったのは食堂

美味しそうな匂いに釣られてそのまま入ったのは正解だった。

香ばしい匂いそのままに美味しいお肉とパンが食べられた。スープも美味しいトマトベースのチキンスープで大満足。もう今日はこのまま宿に戻ってぐっすり寝たい気分なのだけれども


自由に動けるうちに稼いでおかなければならない身の上だ。

とりあえず荷物を置きに、それと主人の身体を治すため宿へと戻った。


「いらっしゃーって、お兄さんもうお戻りで?」

「ちょっとやりたいことがあってね、店主さん今少々お時間いいですか?」

「あ、ああランチも終わってひと段落といったとこだよ。まぁ少ししたら夜の仕込みがあるんだけどね」


どうやらタイミングは良かったらしい。俺は店主に身体の説明をして自室のベッドへと寝転がってもらった。


「ちょっと息苦しかったりするけどすぐ終わるから、少し辛抱してな」

「はは、信用していますよ。お兄さんのおかげで身体が随分よくなりましたからね」

何をされるか不安ではないのか店主さんは抵抗もせずこちらに身体を預けてくれた。

その信頼に応えなくてはね。


しっかり診てみると背中とそして肩の関節に整復が必要な様子。30分しっかり時間をかけて治療した結果・・・

「おぉ!?長年の肩の凝りが!?背中もまっすぐにしても違和感がない!」


いきなり10歳は若返ったようなその反応に少しだけ満足と安心感を覚える。よかった、ちゃんと治せたみたいだ。


「ストレッチを教えるからこれから朝晩やるようにね。私が王都にいる間ならいくらでも治してあげられるんですがいつどこに行くかもわからない身なので」


やる気に満ち溢れた店主の顔が少し悲しそうに眉を顰めた

「お兄さんどこかに行ってしまわれるので?」

「それが俺にもわからないからね、よくも悪くも癒しの奇跡を男が使えるもんだから辺境伯領からここまでまず拉致されてきたし。神殿じゃ無給で働かされたし。そんなんじゃ俺も食っていけないから面倒がない他所に行くしかないだろう?」

「無給って!神殿ってのはそんな酷い場所なんですか!?」


普通の人ならそれば驚くだろう。仕事して給料がもらえないなんて。商売をしてる人だけでなく労働者ならみんな不満に思う、というか普通出て行く




初作品となりますがいかがでしょうか?


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