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迎え撃つ、勝算も無く

ガッシャガッシャと、その音を隠すこともなく10分以上着いてくる者がいる

知られているかもしれないが、それでも自分の泊まる宿まで連れて行きたくないので撒こうと思うも・・・

そも地理をろくに知らないため撒けないという


となればやることは一つ、正面から迎え撃つ他にない!


適当に見つけた細い路地へ入り、少ししたところで俺は後ろを振り返らずまたこの言葉を使った


「いつまで尾行してるんだい?」


その言葉に路地へ入ろうか迷っていた者と、そして・・・路地の脇道から一人が姿を現した。


「やはり気づいていたんですね」

いやだから気づいてないのによく出てくるねエリーゼさん。もうちょっとカマかけとか警戒したほうがいいんじゃないかい?


「私の尾行に気付くとは、やはり只者ではないようだ」

そして尾行へたくそな騎士、君はもっと尾行を学べ。どこにそんな自信があった


「で、何か用事で?生憎私は忙しい身なのであまり皆さんにお構いしてる時間がないのですが」


溜息混じりに肩を落とすセイジに二人が言った事は違うものだったが、そのどちらもセイジが望むものではなかった。

「神殿にお戻りください、患者の皆さんがお待ちです」

「王城へきてもらう、王命は絶対だ」


これだ・・・俺はどちらもイヤだというのに。逃げようにも後ろに騎士に前にエリーゼと逃走の成功はかなり怪しい。

騎士は言わずもがな、エリーゼ相手に正面から行って突破できるかはかなり怪しい。となればもう、諦めるしかない。正面突破を


「神殿?タダ働きはご免ですよ。私のやり方では神殿ではダメなようなので。患者を治せばいいのなら別のところでやります。王城も同じく却下です、まずは向こうの新しい回答を待ってからで遅くないでしょう」


二人を制止するように両手をつっぱって警戒する。さすがに突撃はしてこないもののじりじり距離を詰めようとしているのはわかっている。エリーゼとしても下手に王城に行かれ首を刎ねられては困るのだ。

そして騎士はこちらを警戒してあまり無謀な事はしない様子


時間は稼げるが突破口らしいものは無い・・・さてどうなる?


「・・・それではダメなのですセイジ様。少しでも多くの実績を上げなければ貴方の神殿での地位が危うくなってしまう。ディアナ様より下の地位になったらどうなってしまうか・・・」

そう心配するエリーゼだが、俺としては正直今でも神殿を出る気満々なのに以下の待遇になったら国すら出たくなるのだが


そんな心配に答えたのは意外にも騎士だった

「そんなことを心配しているのかシスター。それなら心配ないだろう、この男はレティカを救った。あの聖女二人にも治せなかったレティカを。それだけで二人より上なのは王族ならだれもが分かっている。そんな者を無下にはしまい」


だ、そうだ。というか普通に考えたらそうなのだが。それでも何かエリーゼは払拭できない何かがあったのかもしれない。神殿という特別な場所だからなのか・・・


「と、いうことでこの地位の高そうな騎士様の言う通り私は大丈夫ですのでこのまま街の中で治療をしていきたいと思います」


今ならこっちは大丈夫だろうとエリーゼの横をすり抜けて行こうとした次の瞬間


「ダメです、やはりセイジ様は神殿に戻ってもらいます。お金なら私が貸します」

がしっと腕を掴まれ後ろに回され関節を極められる。これ下手に逃げたら腕折れるわ


しかし上げるとかじゃなく貸すって、まさか俺に利子付きで貸し付けるんじゃないだろうな!

やだぞ絶対暴利だ!




初作品となりますがいかがでしょうか?


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