ずっと居ましたが?
「朝ですよ、起きてください。仕事の時間です」
翌朝・・・それも早朝と呼べる時間に俺は起こされた
それも仕事だと・・・昨日遅くまで仕事したんだ、もうちょっと寝ててもいいだろう・・・
誰だ起こしに来たのは、と眠い目を開けて見てみるとそこにいたのは・・・エリーゼだった。
なんでここにいるんだ、まさか護衛の二人が俺の宿の場所をエリーゼに言ってしまったのか。
俺の安らぎの宿を。そして部屋に勝手に入ってきて起こしに来たと?
これは夢だ、俺はそう思って再び目を閉じ・・・
「だから朝ですって、仕事ですよセイジ様」
ばさっと布団を取られた。無しだとちょっと肌寒い気温だというのに
「いいかいエリーゼさん、男というものは朝はぬくぬく布団の中で過ごしてからじゃないと元気にならないんだ。わかるね?」
「十分元気そうなので早く着替えてください。神殿まで遠いので早く出発しないと行けないんですよ。患者さんが大勢待ってるんです」
それはわかるが、にしたって今何時だ?外をちらりと見るとまだ日が昇ったばかり、といったところ。
・・・ここから起きるの!?俺本当に朝から晩まで働かせられるんか!?
俺は現実から逃げるためもう一度眠りに・・・
「次寝ようとしたら水掛けて起こしますよ?」
あの聖女様も同じような扱いなんでしょうかね?そうだったらよく挫けないものだ
俺だったら三日で逃げ出す。
「はぁ・・・わかったよ、起きます起きます。それで、なぜエリーゼさんがここに?何もわざわざ起こしに来てくださらなくてもよかったのですよ?」
パンツ一枚だった恰好から服を羽織っていく最中エリーゼに聞いてみる。若い女性には刺激の強い恰好だろうがパジャマなどないので仕方ない、許して欲しい
「なぜ、と言われましても。私も隣の部屋なので次いでです」
どうやらお隣さんだったらしい
「あの、なぜ隣に。騎士も寄宿舎があるようにシスターにもありそうですが」
「ありはするのですが、私は辺境伯領に出向していたので王都に部屋はありませんよ。申請してもしばらくかかるでしょうし。それに私が来なければセイジ様は昼くらいに神殿にお越しになったのでは?」
その通りとしか言いようがなくて反論できない。何ならそのまま王都を出ることも視野に入っていたなど言えない。
「ちなみにこの宿の場所は護衛の二人に?」
「いえ昨夜貴方たちと一緒にここに来ましたよ。護衛も兼ねてこっそり隠れながら」
そういえば彼女尾行とか得意な特殊シスターだった。そういう勘が鋭いわけじゃないから全く気付かないわ。
たぶん神殿の中でもずっと尾行してたのだろう。何があってもいいように
初作品となりますがいかがでしょうか?
ブックマーク、いいね!と星頂けると喜んでもっと早く投稿できますのでぜひお願いします