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掃除とゴミが溜まる理由

「さあ時間がないからちゃきちゃき掃除していきましょう!はい、エリーゼはそっち、護衛の二人は袋いっぱいに詰まったゴミをあっちの部屋に移動!さあさあ急いだ急いだ!」


と指示しながら俺はベッドに横になろうかなぁと思ったのだが、そんなのを一緒に旅した三人は許してくれなかった・・・

『セイジ様も働きましょうねー?あなたのための掃除なのですから』

三人が詰め寄るようにして近づいてくるので俺は断ることなど・・・

「・・・はい・・・」


俺聖人様なんだろう?聖女様のようにしたいとは言わないが、せめてもう少し敬わられてもいい気がするんだ。なあそうだろう神官長と、言わんばかりに視線を向けるとなぜか神官長にはそっぽを向かれた!


「はぁ・・・ったくなんで食器がこんなゴロゴロ捨ててあるんだ!?ここで飯食ってぽいしてるのか?しかもなんだこのコップに入ったドロドロの液体は!?こんなの飲めるのか!?」


何があるかわからないのにゴム手袋などもないので恐る恐るゴミを漁り袋に詰めていく

途中手を切ったりする護衛やエリーゼの治療もしながらするせいで作業の進行は思ったほど捗らない


このゴミの量からして一か月とか、あるいはそれ以上の期間掃除してないんだろう。

しかもここしばらくディアナは俺を拉致するため外出してたわけだし・・・おいおいとなるとまあ結構な期間放置してたわけだ?


片付けられない女をどうこう言う気はないが、誰かほかに片付ける人はいなかったのだろうか。お付きのそれこそエリーゼのようなシスターも神殿にいるだろうし


「そこらへんどうなのですか神官長様」

「ふぁっ!?」

監視してろと言ったのに暇だからかうとうとしていた神官長様に話題というか疑問を投げかける


「だからディアナ様はどうして部屋の後片付けをされないのでしょうか、という話ですよ」

大分片付いてきたとはいえまだあと4割くらいはゴミがある。さらにこの後雑巾がけもしたいところ


「ああぁ・・・それはその。致し方ないといいますか・・・」

神官長様は溜息混じりに話始める。

どうやらこの診療所というのはかなり神聖なものらしく、本来であれば患者以外は入れないモノらしい。

護衛のモノや雑用のシスターも外で待つのが当たり前で、それはローズ様も同じだと


「にしたってなんで皿や何やらあるんだ?飲みかけの飲み物とかまで・・・」

「それはきっと今からわかります・・・」


神官長様はにこっと笑って、それ以降話すのを止めてしまった。一体今から何がわかるのか

今の俺にはわからなかったが、1時間後の俺はその理由を深く理解してしまうことに


なるほど、確かにこれはゴミゴミしてしまうだろう、と

にしたって掃除を誰かにさせてもいいだろうに、なぜにそんな誰も入れたがらないのだろう聖女様という存在は。




初作品となりますがいかがでしょうか?


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