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神官長という存在

しぶしぶ連行される形で到着した神殿。ぱっと見るだけでもかなりのサイズ、どっかの宮殿か!?と思うほどに。しかも神殿正面には聖女が祈る像まである。

風雨に晒されても祈る聖女のイメージなんだろうか、とりあえず聖女ディアナには似てない像だ。もしかしてNO1のローズのイメージなのだろうか。それとも過去の聖女か想像か


「まずは神官長様に挨拶をしてきますので皆さんはここでお待ちを。くれぐれも逃走されないよう見張っていてくださいね」

注意一つエリーゼが一人中へと入っていく・・・確かにここで騎士二人が逃走するかもしれない、しっかろ俺が二人を見張っておかないと!


「さ、これで逃げられないぞ。大人しく観念するんだな」

二人の腕をがしっと掴みセイジは一人満足そうに笑っていた

そして・・・騎士二人も面白そうに笑い返しているのだった。お前が逃げるなよ、と。


どうやったってここから逃げるのは色々と無理なのでおとなしくしていますとも!


それから10分ほど経過したろうか、エリーゼが疲れた顔をして戻ってきた。

神官長様ともなるとそれなりの地位だろうから色々気づかれするのだろう

とりあえずエリーゼに案内されるまま内部へと進み客間へと通される。


内部も張りぼてではなくしっかりとした作りだ、こんなの作る金あるならもちっと使うとこあるんじゃ、とも思うが国の財政など知らないので言わないでおく。


「ほう、それでこのモノが癒しの奇跡を使える聖人だった、と?」

部屋に入ると開口一番中にいたおじいさんがヒゲを撫でつつこちらを見定めるようジロジロと見てくる

挨拶もなく着席もさせず失礼なのではないだろうか。この時点であまりこの爺さんを信用はできないと思った


「はい、こちらがセイジ様です。癒しの奇跡が使えることは私も、この二人の騎士も聖女ディアナ様も確認されています」

「それはわかったが、そのディアナ様は?一緒に来たのではないのかね?」

「それは・・・その・・・」


エリーゼが答えにくくしているのも無理はないだろう、なんせディアナ一行はちんたら王都へと向かっているのだから。

当初ディアナは別れて向かうことを許可したものの二人の騎士に王都近くの町で待つように言っていたそうなのだが、どうせここまで来たならもう先に神殿に行ってしまおう、と四人で話し合いこうして今答えに困っているわけだ。


とはいえ金も持たせず馬車で寝ろなどいう聖女に従って町の外で野宿などふざけた話もない。あと少しで騎士二人は家に着くのもあり聖女の指示を無視して先に来ている。

とはいえこのままではまずいのでセイジを送り届けたら数日後に町で待つつもりだそうだ。聖女を待ちぼうけにさせないために


「なるほど・・・やれやれ困りましたな聖女ディアナにも。しっかりと丁重にお迎えするよう伝えたというのに」

この発言も全く信用ならないからこちらが困りましたな。聖女には丁重に迎えろといいつつ自分は今俺を丁重に迎えていないだろうに。

茶の一つも出されず騎士やシスターに労いの言葉もない。

そしてこの爺さんは誰なんだ!


「初めまして、私の名前はセイジと申します。聖女ディアナ一行に拉致されてこちらに連れて来られましたが一体どういう事なのでしょうか。特に用がないなら出て行かせていただきたいのですが?」


不満を一切隠さず横柄な態度で示す。

まるで好々爺のようだった顔から一瞬こちらを睨みつけるのを俺は見逃さなかった。この程度の言葉で仮面が剥がれるとは大した爺さんではないようだ。神官長様はどこだ?早くそちらと話をしたいのだけれども


「これはとんだ失礼があったようで申し訳ありません、聖人様に神殿の長として謝罪をさせていただきたい」

・・・この爺さんが神官長だったらしい、最悪だ。

聖女がアレなのだ、期待などしてはいなかったが神官長までコレとはいったいどういう基準で選ばれているのだろう。

初作品となりますがいかがでしょうか?

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