悪いようにしないでこの待遇!?
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いやっほぉーい!
さて悪いようにはしないと連行されたセイジだったが、野郎の言葉は信用するものじゃないなと思う事件が
「それでは私は宿で休ませていただきますので、皆さん見張りよろしくお願いしますね」
とことこと馬車で移動すること一日、もう日も沈みだしたということで最寄りの町で聖女たちと共に今日はこの町で休むこととなったセイジら一行。だったのだが・・・
「生憎と貴方に使うお金は支給されていませんので・・・このまま馬車の中にお泊りいただくことに」
などと護衛兼監視の騎士様がもう寝たのかと思うような寝言をおっしゃられる、ははこれは傑作だ。
「よし、それじゃあここで寝ることにしよう。君らは宿を取って寝るといい、ああ護衛のことは心配なく、このシスターエリーゼが護衛してくれるから。安心して君らは快適な宿ライフを過ごすといい」
ジト目で彼らを睨みつける、そりゃ文句の一つも言いたいだろう。何が悪いようにはしないだ、こんな固い木の上で寝ろって冗談が過ぎるだろう。ということで・・・俺は迷わずここを出て行くことにしようと思った。もう辺境伯のとこからは脱出できたのだ、後はもう好きにさせてもらう。
幸い恩など感じるような関係でもないので聖女含めどうなろうと知ったことではない。
などと思っていたのだが・・・監視の騎士様たちは違うらしい。
「そんなことできるわけがないでしょう。我々は貴方が起こした癒しの奇跡を拝見させていただいております。ですので相応の扱いをさせていただきます。・・・ただ無いものは無いので、私もお金がないので一緒にここに寝ます」
「二人で交代で見張りをしますので、聖人様とシスターはお休みください」
どうやら少しだけいい人らだったらしい。まぁ放って宿で寝てたらこの二人の首最悪飛んでたろうけど
「相応の扱いはありがたいが、この調子で王都まで行かれては俺の身体と精神が壊れる。ということでモノは相談なのだが・・・」
聞くところによるとこの調子で移動すると王都まで20日ほどかかるらしい。ちなみに来るときは早馬で馬車をかなりの速度で走らせ10日だったとか
そんな長期間こんなとこで寝てられるか。温情で宿があってもたぶん馬小屋とかで寝させられそうだ。
聖女の豪華な馬車で10日なら、貧相なこの軽い馬車なら・・・もっと早くいけるのでは?
ということを二人に提案した。もちろん首を縦に振りやすくなるよう美味しい話も着けて
「このゆったりした速度では護衛も大変だろう、まして護衛対象は聖女様ととりあえず俺も入ってるはず・・・だろう?となると俺とエリーゼ、そして護衛の二人の合計4人は出発と移動を早め別に王都に向かったほうがいいのではないか?幸い聖女様と違い俺は男でそう狙われたものではないだろうし」
もし全員で移動する中、盗賊はともかく万一他国のモノに襲われでもしたら聖女一人逃がすのも大変だろう
そこに俺が加わったらどうなるか?・・・答えは簡単だ
村人Aに扮して俺はこっそり逃げる。もちろん王都には行かず、下手すれば他国に救助を求めてしまうかもしれない。
そうなったら困るだろう?と二人を説得した結果
「では、これより我々も一般人に扮して移動します。馬の疲労がたまってきたら癒しの奇跡をお願いしますね」
聖女様もしっかり説得できたのか、二人は夜遅くに笑って報告してきた。
ちなみに聖女一行よりも早く出るため朝は早いそうだ。
さらに予定と違いなんとこれからは馬車で寝るのではなく野宿に決定した。
なぜなら・・・馬を一頭拝借できたらしく二頭で移動することになったからだ。
一頭に二人で乗りそれで移動すると・・・これからしばらく俺は野郎と密着して生活しなければならないらしい。
いやエリーゼと一緒だと緊張しちゃうだろうからこのほうがまだいいか。
初作品となりますがいかがでしょうか?
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