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いざ行かん王都へ!

辺境伯領に残ったところで戦争に利用されるのは嫌だった。どうあがいた所で結局は負傷者を治療しなければならないのだから。見捨てることができない以上


ただ、こうしてシスターエリーゼに監視されていたり、他の面々にも監視されてる以上どこにも逃げられない。まして今は聖女様一行もいたのだ、よりどうしようもないではないか。

となると残された選択肢は実は一つしかなかった。


「ということでこうして連行される以外に少しでも俺の希望というか要望が通る道は無かったというわけなんだよ」

聖女とは別の馬車・・・馬車とは言っても乗り合いの馬車のような大分くたびれた適当な馬車なのだが、に監視の騎士二人とエリーゼの四人乗っている中俺は懇切丁寧に説明をした。これでもかというくらい丁寧に、だ


「はぁそんな思惑があったとはつゆ知らず、このエリーゼ感服いたしました。なんて言うと思いましたか?どうあがいても行き当たりばったりで深謀遠慮とは程遠いお考えだったとは、がっかり通り越して呆れました」

「そうは言ってもな、色々と話し合いもしたいのに辺境伯はろくろく時間も取ってくれず働け、ではな。金も結局もらってないんだが。タダ働きだが!」


と、あーでもないこうでもないと二人で話しているのを監視の騎士二人は黙っていてくれた。

さぞうるさかったろうに黙認してくれるとは。下手に止めてさらにうるさくなられても困るからかもしれないが。


そうこうしている間に一行は検問所へと着いた。問題はここだ、いくら聖女一行とはいえ辺境伯の許可なく聖人を連れていくことは許されないだろう。

が、問題の聖人が大人しくしているせいで馬車の中を改めることがされず・・・何事もなく通行できてしまった。

あの聖女に下手に関わりたくない、そんな事情もあったのかもしれない。

小さくない街だが噂というのは物凄い速さで伝わっていく。まして要所である検問所にいる兵などは特に情報が伝わるのは早いだろう。


「で、どうされるおつもりですか。王都に着いたらあまりいい待遇とは思えませんよ」

王都への道のりをとことこ馬車で移動しているとエリーゼが心配そう、というか呆れた顔をして聞く


「どう、と言われてもな。不満があるなら出て行くだけだ。せっかくだから次に行くのはこちらとは反対の方向にしようかなー。こっちが西なら今度は東だ」


なんとも能天気な、とこの場にいた誰もが思ったことだろう。そして・・・


「ちなみに今来たのが東の辺境伯領ですので。あと西の辺境伯の領地はかなり荒れているらしいのでそれはそれは熱烈歓迎されることでしょうね」

どうやら西は行かないほうがいいらしい、とはいえ方向感覚なぞ無いうえにスマホ等で地図も現在位置もわからない、どうしたらいいんだ




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