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サプライズ

診療所で治療を開始して早一週間・・・俺は連日朝から晩まで治療していた。

これでもう何人治したか分からない。とりあえず一日100人以上は治療している。おかげでカルテの山が出来て、これを整理しないことには役に立つものにはならないだろう。


しかし辺境伯領ということもあり、戦争してたとは聞いたがそれにしてはけが人が随分多い。

よく見れば傷もかなり古そうなのからぼちぼち新しいのまであり、どういうことなのだろう。

柄が悪いやつらも決して少なくない。

まあこんな辺境で戦をしてた人達だ、貴族様のように礼儀正しいわけでも商人のように腰が低いわけでもないだろうからこんなものなのかもしれない。


そう思って彼らを見ていたいたときだ、不審な話を耳にしたのは。


「かなり人数は集まったらしい、俺のとこの部隊は準備も万端いつでもいける」

「うちのところもあと数人といったところだ。辺境伯が装備も準備していて後は人だけって話だったからな」


準備万端装備もあって人だけ。これだけ聞いて不安にならないわけがない。

間違いない、辺境伯含めこいつら・・・

思わず口に出しそうになるのを止める。下手なことを言うもんじゃないよな、今の俺にできるのはこの人たちの治療だ。


頭によぎった予想を止めて治療に専念することに

そうだ、みんな快復祝いのサプライズパーティーを準備しているのにそれを知ってるように振る舞うわけにはいかない。


・・・・・・なんて訳はないことくらいわかる。この領地に来てからというものいくつか不審に思う点はあった、だが確信となるものは無い。

実際寝食に問題はなく、金も入ってくる、予定ではある。

俺にできるのは情報収集と油断しないようにすること、それと・・・機を見て逃げ出すことくらいか。


もう夜も暗くなり、月明かりだけになった窓の外を見上げ俺は無事にここを出られるよう願う。

「聖人様、そろそろお時間となりますので今日はここまでにいたしましょう」


この執事のトロンとかもたぶん見張りなのだろう。メイドたちも

そう考えると屋敷もリラックスできる場所とは言い難いものがあるんだよ。

そんなこと悟らせないよう、俺はいつものようにトロンと馬車で帰宅する


一日100人治療したとして、さて兵隊の規模はどの程度で始める気なのか。戦争の規模にもよるが1000人ほどではないかと思う。さすがに万は行かないだろうというのは希望的観測だろうか


万となると他の領地からの兵も必要だろうが、それにしても子爵のとこや村にその気配はない。聖人の俺が来たことで決めて、早々に仕掛けたいならなおさら万はあり得ない。

となると今ここ辺境伯領にいる人数になるだろう。

つまりやるのは全面戦争ではなくちょっとちょっかいを掛ける程度。双方の国の内情が分かればもう少し考えることもできるが、まったく情報がない


情報収集しようにも外出は見張りがいるし、これじゃ動きようもないな。一人になるには・・・こっそり屋敷出るしかないか


思い立ったらやろう!と思うのが性分な以上俺は帰宅し、遅い夕食を食べるとコッソリまた屋敷を出た。今度は窓から外の木に飛び移り・・・誰にもバレないよう


向かうのはみんないい具合に出来上がってるだろう酒場だ。


初作品となりますがいかがでしょうか?

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