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大盤振る舞い。仕事場に宣伝までしてくれるそうな

・・・ということで無事辺境伯の領地へと入ることができたのはいいのだけれども、なぜか俺は辺境伯様と一緒に馬車に乗っていた。それも今まで乗っていた乗り合い馬車ではなく辺境伯様所有のものだ。

物凄い緊張するので是非とも別の馬車が良かったのに、是非と言われて断るわけにもいかなかった。


「単刀直入に申しますと聖人様には私が用意します診察所で領民の治療をお願いしたいのです。そこそこ広い場所に補助となる看護ができる者を数人、ベッドなど必要なものも準備させていただきます」


辺境伯様の申し出はものすごいありがたいものだった。話によると宣伝もしてくれるとのこと。これであののぼりを持って宣伝する必要がないのは助かる。イヤではないけれども歩いているのも疲れる、それに歩いていると患者は患者でこちらを探す必要もあったりで非効率なのだ。

それが無くむしろ勝手に宣伝してくれるのなら大助かりだ


「それで治療費用なのですが領民ではなく私に請求していただけないでしょうか。数年前に戦争で傷ついたもの達の治療は私の責務です」

「それは構いませんが戦争とは関係のない者の治療はどうするのでしょう?」

「それに関してはまずは終わってからということで」


辺境伯様の不敵な笑みになにやら腑に落ちないものはあるものの、まずは仕事場と宣伝は不要になったのはありがたい。

そして話もまとまったところで着いたのは辺境伯様のお屋敷、ではなく私がこれから寝泊まりする小さな屋敷だった。

小さいといってもふつうの一軒家よりも大分大きい、貴族様所有のお屋敷だ。

ここの客間を貸してくれるそうな、もちろん朝晩飯付き。昼飯は職場近くの飯やでどうぞと。ちなみにお金は辺境伯様持ちらしい。これはありがたい


「それでは聖人様、この屋敷を管理するもの達を紹介しましょう。まずは執事のトロン、必要なモノがありましたら遠慮なく彼にお伝えください。それとメイド長のケイトです、彼女には街中の情報や料理長への料理の要望など様々なことをご相談ください」


他にも数人のメイドがいるがそちらの紹介は省かれた。いきなりそんな紹介されても覚えきれるか怪しいので助かるといえば助かる。

しかし笑えとは言わないがあまり愛想がよくない執事やメイドさんたちだ・・・これなら宿屋のほうがはるかにいい気がするのは気のせいだろうか

それになんか執事さんは体格いいし、メイドさんたちの立ち姿もぴしっとしてて・・・メイドさんぽい柔らかさを感じないのはなぜだろう。


「それでは私はこれで。お仕事ですが三日で診察所を用意させますので、それまで観光など楽しんでください。あまり見るモノは無いかもしれませんが食べ物の種類など他の村や子爵領より多いので楽しめるかもしれませんよ」


そう言って辺境伯様は馬車へと戻りどこかへ行ってしまった。しかし三日で用意させるって1から作るのは無理としてどこかの家なり設備を改築でもするのかね。三日という突貫工事だからあまり期待はしないでおこう。それにこの街に居付くわけでもなし、そんな気合入った設備の必要もないだろう



初作品となりますがいかがでしょうか?

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