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王族と貴族と騎士とマナー

『どうぞお入りください』そんな少女のような声を聞きモーロック子爵がドアを開け中へとセイジを通す

中にいたのは声の通り10代の若い女性が一人、ベットで上半身を起こし皆を迎える


王族のしかも女性を治療となると・・・かなりキツイ。何がキツイって下手をすれば本当に首が飛ぶ

おそらく聖女ですら治せなかったとなるとまず間違いなくそれなりに触れないと治せない症状なのは考えなくてもわかる。どうにか穏便に済ませたい、がどうすればいいのだろうか


「こちらこのドランテール王国の第三王女様であらせられるレティカ姫様だ。頭を下げろ平民」

とは言われてもこちらができる頭を下げる、行為はおじぎくらいしか知らない。お貴族様と騎士様はそれぞれ胸に手を当て頭を軽く下げてたり、片膝着いてたりと別のポーズをしてて参考になるかかなり怪しいし


恐る恐るおじぎをして相手の様子を伺うことに・・・


「良いのです、王女といってもベッドからろくに出ることもできぬ身に身分などありません。さあ顔を上げてください」

王女の声を待って顔を上げる、ちらりとお貴族様の方を見るとやはりだめだったのか少し睨まれた。

仕方ないだろう、知らないんだから。これがイヤで拒否してたっていうのに、それを咎めるなら事前に教えるくらいしろ。二分もあれば教えられたろうに!


「ありがとうございます、それでお加減の方はいかがでしょうか。こちら今町で噂の治療を生業としている者で手の者に調べさせたところ本当に癒しの奇跡ができるようでして、レティカ姫を癒せるやもと連れてきた次第です」

「そうですか・・・わざわざありがとうございますモーロック子爵。その者名前をなんと?」

「セイジと申します。ここには今朝いきなり宿から連れてこられた次第、礼儀も何もない平民故失礼のほど、どうかご容赦のほどを」


再び深く頭を下げることでどうにかお貴族様はともかく王女様からの顰蹙を買わないようにする。こういう時大事なのは一番偉い人からの許し、許可だ。

セイジの姿勢にレティカ姫も目を大きく開き驚いているようだった。まさかろくに説明も同意もなく連れてきたとは思わなかったのだろう


「子爵・・・平民には平民の生活があり事情があります。それを無理に連れてきたのではないでしょうね?私はそのような失礼なことをして欲しいとは思いません」

「ははぁ、申し訳ありません。その部下がこの者を急ぎお連れしようと焦ったようでして」


絶対嘘だ、もちろん部下の騎士たちも信用はしてないけど態度からすれば一番信用ができないのこのお貴族様だぞ。モーロック子爵だとすら名乗られてもいないし。明らかに急いで慇懃無礼な扱いをしてるのはこのモーロック子爵だ

額に汗を浮かべる子爵を横目で見て少しだけざまあみろと思ってしまったが、態度に出すと不味いので黙って床を見ることに。綺麗に掃除してるなー


さて姫様足が悪いらしいが・・・さてどこが原因だ。腰かそれとも背中からか。見てみないとわからないが、どう治療をするかは考えないと。触れずに治療する術を



初作品となりますがいかがでしょうか?

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