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早起きは三文の徳とはいうけど寝坊したら金取られるのだろうか

翌朝、俺はまたも女将さんに起こされた。

「全くあんたいつまで寝てんだいlさあさあ朝ごはんの時間だよ」


今日もまたおかんっぽい女将さんに布団を剥がされそのまま食堂へ・・・あぁ今日も飯が美味い。

そんな平和な時間はやはり続きはしなかった。ごはんを食べてさあ今日も頑張ろうと立ち上がると待っていてくれたのか後ろから声を掛けられた。

頼むからやっかいじゃなくぼちぼち稼げる話だといいのだけれど


「お前が最近話題になってる癒しの聖女の男か」

声を掛けてきたのはおそらく騎士か何かなのだろう、立派な服と帯剣し5人組でこちらを取り囲む

聖女の男ってなんだよと笑いそうになるも、気を取り直し答えることに


「初めまして、私はセイジと申します。確かに癒しの奇跡が使えます、どなたかの治療がお望みでしょうか?」

「いや?聖女を語る不届きものがいるということでモーロック子爵様より連行するようお達しだ」

はい面倒な話でした、しかも金にならなそうな。


「ちょっとあんたら!この人は自分を聖女なんて言ってないし、癒しの奇跡は本当に使えるんだよ!」

「ああ!それをどこに連れていこうっていうんだ。うちに置いといたほうが絶対町のためになる!」


女将さんと旦那さんの抗議はありがたいけど、あと数日で出て行こうと思ってたのですが。もしや出ていくタイミング逃しましたかね?

そんな食ってかかる二人を騎士が止めた。

「これはモーロック子爵のご命令なのです、お二人も連行されたいのですか?牢屋に」


二人に向かって俺は首を振る、何も二人に牢屋に入って欲しいわけじゃない。まぁこんな能力持ってるんだ、何か使い道があると思えば生かしてはもらえるだろうし、ダメならどうにかして逃げるだけだ。


「さ、時間がもったいないので行きましょう。女将さん、旦那さん短い間ですがありがとうございました。どちらにしろ町は出るのです、早いか遅いか大差ない」

どう立ち去るか、また来るかは別として

「あんた・・・」

女将さんらに見送られ、騎士五人に取り囲まれるようにして馬車へ、連れてこられた先は・・・ちょっと意外なことに屋敷の中だった。



「ほうこの男が、なんとも冴えない男だ」

後から部屋に入ってくるなりまるでこちらを値踏みするように見てくる男、身なりがちょっといいのでたぶん貴族なのだろう。これがモーロック子爵だろうか


「それで、お前本当に癒しの奇跡が使えるのか?」

「さてどうでしょうね。他人を癒せますがこれが皆さんの認識される癒しの奇跡と同じかはわかりませんので」

強制的に連行されたことに気分がいいかと言われたら良いわけがない。当然こっちの回答も素っ気なくなる


「平民が貴族相手に生意気な口をよく叩けるものだ。ここで首を落としてもいいのだぞ」

「わざわざ首を落とすためにここに呼んだので?随分立派な処刑場ですね」

「ふん、殺されない自信があるのかさすが聖女を語るだけある。いいだろう、お前に仕事をくれてやる。今この屋敷にさるお方が療養で訪れている、その方を治せ」

「お断りします」


俺の返答に貴族様と周りの騎士が絶句した。当たり前だろ、いきなり連れてこられて治せって・・・何様だおい








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