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人が少ないほどけが人も少ない

イリーナさんを治療してから、どっと患者が押し寄せるかと思いきや

治療に訪れたのはわずか5人だった。ちなみに村人の総数50人ほどだそうで、一割と考えたら・・・まあこんなもんだろうか


「病気やケガで不自由してる人は治してあげたいのですが、他の村人は問題ないのでしょうか?」

「んあ~そうだなぁ、一応みなさ金のことならぺっこでええ言うて回ったのですが、これくらいの怪我なら放っておけば治るーいうものが多いんだわな」


村長が周りにしっかり説明してくれたおかげで不信がられてはいないようだが、そんなに不自由ないならそれはそれで良いこと。さてそれじゃあ思ったより滞在せず次の村にいけそうだな


「それでは村長一泊だけさせて欲しいのですが近くに宿屋などございますか?」

「そったなりったぱなもんこの村には無えな。おらの家さ泊まってけーさ。治療してくれた礼だ、今日はごちそうさ振る舞うだ!」

断ることも考えたが、こういったお礼というのは素直に受け取るのもまたお礼の一つだったりする。


ごちそうの準備を村長に任せ、問題ないようなのでこちらは商人のルンボさんと合流することに


「おぉーセイジ様、どうやら問題なかったようですね。良かった良かった」

向こうも店に色々と商品を卸しひと段落ついたところのよう、後で俺も何か買っておこう。

卸し元であるルンボさんから買えば安いのだろうけど、村の経済回すのも大事なのよな


「ええ、村長と村の人たちのおかげで問題なく治療は終わりました。思ったより患者さんも多くなかったので明日には出発しようかと。それで次の場所のおすすめなどありませんかね?商人のルンバさんなら色々知っていそうですので是非アドバイスを」


「あぁーそうですなー。もうすでにアインツとヘインス村は行かれたようですので、近くとなりますと・・・いっそ辺境伯の領地に向かわれては?あそこなら人もけが人も少なからずいますのできっと仕事は多いでしょう」


辺境伯、その名の通り辺境にあり、その代わり権力もがっつりあるという不思議な爵位。ただその辺境伯の領地というのは危ない土地ということ。隣国と接する土地で幸い今は戦争中ではないけれどいつその時が来てもいいように備えているらしい。

そんな土地ならそりゃけが人なりいるか


「我々も向かいますので是非ご一緒に。セイジ様が一緒なら怪我も病も怖くまりませんからね!」

ルンボさんは信用しているが、仮に近くにもう一こ良さそうな村があってもたぶん一緒に辺境伯のとこへ行きたいから無視してる可能性も・・・とはいえその場合は辺境伯のとこの次に回ればいいか。


この手の順番に悩んだところで答えなんて出ない。むしろ人の多いところのほうが瀕死の人が多い可能性もあるんだ


ルンボさんに頼みセイジは翌日、再び馬車の旅に出ることに。


と、その前に色々買っておかないと。携帯食料に水に衣類に・・・と買ったら財布の中が大分寂しくなってきた・・・これやっぱり早めに稼いでおかないと人の少ない村優先してたらたぶんこっちが文無しになる。



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