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いざ入国審査

エリーゼの宣言通り、野宿三日を経て無事東の国マルボロンへと到着した一行

再び死人のような顔をした騎士の顔に生気が再び宿り誰よりも喜んでいた


「やったぁー!着いたぞぉーーー!!」

そんな声を上げるものだから検問で一人じっくりと調べられていたのは言うまでもない


なおよくトラブルに遭うセイジだが、通行証を見た相手の目は見開かれ驚くを隠せていなかった。

流れの聖女の噂はここまで届いていたらしく、性別に疑問を持たれたものの癒しの奇跡を使えるものが我が国にも!と驚くと同時に目から涙を流しセイジの手を取り跪く始末


トラブルではないものの注目されるという意味では違いはなく、まわりの視線を気にするセイジをエリーゼは笑う


「やはり服というのは大事なものでしょう?もしぼろい服でしたらきっと通行証が本物か、盗品じゃないか疑われた可能性がありますよ」

「いやいや私の噂がここまで回っていたからこその結果なのでは?服は案外ぼろくても」


そんな雑談をしながら二人仲良く進もうとするのを騎士が後ろから走ってきて追いつく

「おいぃー!お前たち二人だけでどこに行くつもりだ!俺がいないとどこに行くかもわかってないだろう!」


それはそうなのだけれども、取り調べされてる人をじっくり待つのも暇なのでいっそ観光でもしながら適当に過ごそうかと話しているところだった

それなりの要人なりの治療なら噂の一つも出てるだろうし、そこら辺あたってもいいかもね、と


「ま、まずは国に入ったのだ。一泊近くの街でしてからだな」

三日連続の野宿が効いてるのか騎士はしっかり寝たい様子。こちらとしては別に目的の場所なりまで走ってもいいのだけれども


というか場所なり教えてもらえれば騎士放って行くのだが、それを話してくれない以上どうしようもない

ただ約束はしているので従うものの、今日こそは夜の街を探索しよう!とエリーゼさんに提案してみる


「実は私もこの国についてはあまり知らないので一応情報収集しようとは思っていたのです。ですのでセイジ様」

と、どこに行くー?とわくわくしたのもつかの間


「宿でおとなしく寝ていてください。私が一人で色々嗅ぎまわってきますので」


・・・こうして騎士と一緒にさっさと宿に押し込まれることに。どうしてこうなった・・・

というか情報収集なら私にも少しはできるわいっ!


宿の部屋をこっそりと出て、軽く宿の主人に挨拶をして宿を出る

結構大きな街、夜ともなればそれはそれは賑やかになるもの。当然その空気に当てられるようにるんるん気分で街の中へとー行こうとしたのを誰かが後ろから肩を掴んだ


誰だせっかくいい気分だったのにと思って振り返るとそこにいたのは宿の主人・・・何かイヤな予感がする

「シスターから貴方を宿から出さないよう言われていますので。大人しくしててくださいね」


エリーゼさん全く私のことを信用してないのね・・・宿の主人に肩を抱きかかえられながら戻る

すぐそこに面白そうな事が色々あるというのにっ!なんでだぁーーー

不満そうに窓の外を眺めるも二階の窓から出ることは叶わず


さらに帰ってきたエリーゼさんに説教されてしまうセイジなのであった。





初作品となりますがいかがでしょうか?

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