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国同士国内部のお話

急ぎ出立したセイジたちだが。シャルロッテ王女筆頭にまだまだ城内ではトラブルは片付いておらず

功労者抜きでその話し合いは行われていた。いや話し合いというには生ぬるい、尋問にもにたそれは


そこに集められたのはドランテール王国第一王女と第二王女

最早様々な罪状から離縁は決まっているらしく、王妃とすら扱われなくなった第一王女のクレアがむくれっ面でそこに座っている。

第二王妃ユリア誘拐手引きを助力し、皇太后に毒を盛るよう指示したのもこの女なのだ。隣国との関係を考え離縁だけにしてくれた皇帝陛下に感謝こそすれ、ぶー垂れることなど許されるわけもなく


「よくもまあやってくれたものだな姉上。国に帰って王の沙汰を待つといい」

他にも言いたいこと、というかやりたいことがあったシャルロッテだが他国に醜態をこれ以上晒すわけにもいかないとぐっと堪えた。


許されるならその面をグーで殴ってやりたいところであったろう


「あんたには分からないわよ。来る日も来る日もマナーマナー。頭おかしくなるわ、それに周りからは常に文句ばっかり。あんたらのその文句はマナー違反じゃないわけ?うるさいったらなかったわ。あの婆も文句に溜息に嫌味に、溜息に。こっちが溜息つきたかったわ」


「結果、国では誰も貰い手がなく隣国に聖女派遣をちらつかせ嫁に出したということを理解もできなかった者が何を言ってもな。このままでは次の王が苦労するだろう・・・」


「カインなら私のこと大事に扱ってくれるわよ。昔から姉上姉上可愛かったんだから。あんたこそ嫁の貰い手もないんじゃないの。女だてらに騎士なんてして、そんなんじゃ男は欲しがらないわよー?」


ぷーくすくすと笑うクレアだったが、次のシャルロッテの一言に氷つく


「カインなら王太子から外され今や子爵をやっている。聖人を追い出した罪でな。それと次の王太子は私かレティカだ。当然姉上のことなど大事には扱わない、私なら生涯幽閉がいいところだな。頃合いを見計らって毒を飲んでもらうのもいいかもしれない」


当然のようにクレアとレティカの仲もいいものではない。もしレティカが即位すればシャルロッテと大差ない、あるいはもっとすごい扱いになる可能性もある


「ちょ、ちょっと私はあんたたちの姉なのよ。相応に敬われる存在であって」

「お荷物を敬うなど面白いことを言うものだ、生きてることに感謝して余生を過ごすのだな」


こうしてクレアは護衛に監視されながらドランテール王国に帰ることに。

皇帝陛下からの書状と共に


「よろしかったのですか、あの程度の内容で。私なら相応の要求をしたものを」

「お隣さんの国だからな、あまり波風を立てて戦になっても困る。それに一応は聖人は来たわけだからな、母上もこうして無事回復された・・・」


その聖人引っ張ってきたの私なのですが?と言いたいところだが、公には聖人を連れてくるためこっそり出国したことになっているのであまり突っつくわけにもいかないのもあり・・・黙っていることに



「厄介払いと貸しを作ったということで手を打とうではないか。おかげでこれからは堂々とユリアだけを愛せる」

隣のユリアの腰に腕を回し皇帝は満足そうに微笑む

政略結婚であったクレアと違いどうやらこっちはまんざらでもない皇帝

そしてユリアもまた甘いと思いつつもそんな皇帝を嫌ってはいない


「はぁ、そういうのは母の見ていないところでしてください」

今日のお茶はずいぶんと甘ったるい、そう思いつつも健康に感謝する皇太后であった





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