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会議室の外でのお話

犯人の処断が済んでいるということもあり、ユリアとエリーゼの促しで皇帝はシャルロッテ王女に聖女派遣について聞くことに。

控室にいる彼女を会議室へと呼び続きを話そうと場所を変えるが、問題が一つ

皇太后の護衛をどうするかが決められないのだ


今この王城内で信頼できる者がどれだけいるのか、それは皇帝ですら断言できるものは多くない。そして自分の身の回りお呼び他国の王女に護衛にも何かあってはならない

そうなると・・・人数が足りないのだ。


一人の息子としては母親の警護に信頼できる人物を配置したい、しかしそれができないのが皇帝という身分なのである


「セイジ様、こちらのシスターを護衛として皇太后付きにしたいのですがいかがでしょうか」

「それは構いませんが・・・ただ話し合いには彼女の意見も必要になるかと。なんせ私と常に共にいて私以上に見てきたのは彼女ですので」



ユリアは当然必要として、裏の部分を知るエリーゼもまた話し合いには必要なのだ。

そしてエリーゼがいるのならば・・・セイジは特に行く必要がない


皇帝は悩んだ結果、セイジの体格と性格を信じて頼むことに、少しの間母親の護衛をしてくれ、と

もちろん何人か信頼できると思う人物は警護につけるのだが、それ以上に信頼できると思えたのがセイジだったのだ


「えぇ!?護衛って、あの私ただの聖人ですよ。武人とかではなく、癒しの奇跡が使えるだけの人なのですが?」

「何かあれば大声を上げてくれ。そうすればすぐさま私たちあるいはその護衛が駆けつける。それまで母上を守ってくれ」


悲痛な表情で皇帝はセイジに頭を下げ、その両手を取り服に着いていた装飾の宝石を手渡す


これ一つでいくらだよ・・・と責任と金額の重さに顔を青くするのはセイジだった。


結局断り切れず、皇太后と侍女の三人でお留守番することに


「あらあら、ごめんなさいねこんなおばちゃんのお守をさせて」

「いえいえ、これも仕事ですので。何事もないといいのですけれどね~」


そんなのほほんとした会話をしながら過ごそうと思っていたセイジだったのだが、そんな風には行かないとも思っていた。それだけこの国に来てからというもの狙われているのだから。


手持無沙汰になったのか侍女がお茶の用意をしてきます、とお茶を持ってきて、まずは毒見だろうなーと最初に自分が飲んだのは問題なかった。軽く目で合図してから皇太后様にも飲んでもらった。

だがさらっと彼女に触れてみると体内に毒の痕跡が


これは食器にでも塗られていたのか・・・とりあえず癒しの奇跡を使う。

これは侍女が悪いのは食器に細工した犯人がいるのか・・・


話し合いの間に昼を周ったからか今度は昼食を、と。

皇太后様には消化がいいものを、そしてセイジには何やら豪華な食事だったのだが。

それには見事に毒が仕込まれていた。しかも結構な劇薬、ここで仕留める気なのだろう


蒸気を嗅いだだけで身体が拒否反応を示すのだ、眉間には皺が寄り身体が震える

見た目は豪華だが中身は下品極まりない、料理とは言えないモノ


久しぶりに健康体になっての食事ということもあり楽しそうにする皇太后をセイジが止めた


「皇太后様、これら見事に毒が入ってます。そして予想した通り劇薬ですので食べたら時間を立たずあの世行きでしょう」


「そう・・・それは残念。せっかく美味しそうなのに。あなたが犯人かしら?それとも料理長?」


皇太后がお付きの侍女に目をやると侍女はすかさず懐からナイフを取り出し皇太后に振りかぶる!


あぁやっぱりこうなった!

予想していたセイジもテーブルに置かれたナイフを侍女に向かって投げて応戦するのだった。

ただ武器用のナイフではないこともあり威力は期待できず、一瞬侍女の動きを止める程度だったのだが


皇太后と侍女の間に割り込むには十分な時間を稼げたろう

初作品となりますがいかがでしょうか?

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