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捨てる神あれば

干し肉と齧りつつ新しい村に向かっていると、何やら馬車が道端に止まって集団が困っている様子

こんなとこに馬車止めて邪魔だろうに、と様子をうかがってみると・・・


唇を真っ青にして明らかにチアノーゼ反応をしてる太った男性と、その周りを囲みあたふたする数人の男性

あぁどうしたもんかと慌ててるわけか


「お困りのようですが、大丈夫ですか?」

天の助けだと言わんばかりに一斉にこっちを見られるとこっちが困るのだけれども


「治療を生業にしてるのでそこの男性も助けられますがどうしまー」

「頼む!雇い主を助けてくれ、このまま死なれちゃ護衛料がもらえないんだ!」

そらー困ってるわな


いよいよ雇い主があの世に旅立ちそうなので急いで身体に手を当て診る

やはり喉に何か入ってるなこりゃ。原因が判明するや急いで背中を思いっきり叩く!周りの人たちが引くほど思いっきり何度も!


五回目にしてようやく雇い主の口から・・・これはパンっぽいな。咀嚼されあまり見たくはないものが出てきた


「はぁーっ!・・・はぁーーー死ぬかと思った!」

何度も荒く呼吸をし、息を整え最初に言った言葉がそれだった。助かって何より


「あぁ貴方は命の恩人だ。ありがとう!」

そう言って両手を掴まれブンブンと上下に振られる。とりあえず助かって良かった。だが問題はこちらも抱えているのだ


「助かってなにより、それですまないがこちらも困っていて次の村まで食料が持ちそうにないので融通してはもらえないだろうか」


というか治療代としてただで何かしら欲しいのだが、とは言わなくてもある程度の商人ならそこらへんわかっているのだろう


護衛の者に指示してさっと携帯用の食料と水を分けてくれた。

「改めまして、私の名前は商人のルンボと申します。それで我々もこの先の村へと行くのですがどうでしょう、一緒に馬車で」

「いやぁー助かります。それではお願いしてもよろしいでしょうか?」

「ええええ構いません構いません、貴方には命を助けてもらった恩があります。これくらいお安い御用ですよ」


それでから村に着く一日余り、雇い主と護衛の人と色々と話ながら愉快に過ごした。

特に助かったのは野宿でゆっくり寝られたことだ。前までは動物や人に軽快しながら寝てたので大して寝られなかったから


「ほう、それでは貴方は男でありながら聖女様と同じような奇跡が?」

「ええがっつり男ですが癒しの奇跡が使えます。怪我なり病気してる人がいれば使って御覧にいれますがどうです?ちなみに有料ですよ?」


冗談交じりに笑って言うと護衛の人たちが顔を見合わせる。どうしようか考えているのだろう

「ちなみに治療代は成功報酬、値段は払いたいと思う金額で結構です」


「じゃあ俺の腹の傷治してもらっていいか?古傷でたまに痛むんだ」

値段でやはり躊躇したのだろう、大丈夫だと思い手を上げた者が一人


「いいですよ、では診てみますね」

手を当てると、なるほど確かに腹部の大きな裂傷後が引きつるのだろう。

一応他にも診て問題ないので腹部のみ治すことに

傷跡がみるみるなくなり、その様子にみんなが驚愕していた。





初作品となりますがいかがでしょうか?

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