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襲撃と迎撃

さーて一仕事終えたし、報酬もらって帰るかと思ったその時、事態は急変した。


足が動くようになった夫人とそれを一緒に喜ぶ伯爵が手を取り合う中、いきなり窓ガラスが割られ中へと男二人が突入してきた!


すぐさまナイフを取り出し構えるエリーゼ、まず最初に確認するのは他に侵入者がいないか、武器を伯爵と夫人が持っていないか。そしてセイジの位置であった


残念ながら治療直後ということもあり扉付近で待つエリーゼとは距離があるセイジ、賊との間に割り込むように身を入れるも抑えられるのは一人、一人はすり抜けセイジの元へと走る


「セイジ様!なんとか時間を稼いでください!」


賊は手練れとは言わないまでもナイフ一本で相手をする必要があり若干時間を取られる。1アクションですぐさまセイジの元へ行けない程度には時間がかかり、その間にドアから護衛が入るかと思いきやその様子はない


それもそのはず、外は外で別の経路から賊が数人入ってきていたのだから。狭い通路で二人の護衛がいたことでユリアの護衛は万全なのだが、その代わりセイジへと回す人数がいないのだ。

結果、今セイジは賊と対峙するはめになっている


おいおい、対人戦闘なんてやったことないぞ!?柔道の経験があるだけでナイフ相手なんて・・・

何かないかと懐をまさぐると出てきたのは鍛冶屋の爺さんからいただいたものが一本あるだけ


素手でやるよりかは遥かにいいか。

ナイフを鞘から抜いてナイフを相手に向ける。これで怯んでくれるかどうか・・・時間さえ稼げばエリーゼさんが助けてくれる、そんな確信と信頼があった


ただ残念ながら構えが素人丸出しだからか相手は怯むことなくこちらに突進してナイフを振りかざす。

受ける!?どうやって!?こ、こうか!?


全く知らないナイフの扱いに戸惑いながらセイジは相手のナイフの軌道を想像じそこにナイフの刃を向ける

幸いにして相手も素人に毛が生えた程度もあり大振りで読みやすいこともあった、セイジのナイフの刃に向かうように相手はナイフを振り下ろす


結果・・・相手のナイフは長さ半分ほどとなる。

ミスリルのナイフ相手にその辺で売ってる安いナイフでは天と地ほど硬度に差があるからだ。


飛んで行った自分のナイフの刃に信じられないと言った目で見つめる賊。それは隙だらけで、しかも相手は今獲物を失っている。

そんなチャンスを逃すわけもなく、セイジは手に持つナイフを捨てそのまま相手の服を掴みそのまま背負うと床へと思い切り叩きつけた!


見事な一本背負い、それも固い木の上ということ、さらに受け身など取っていないこともあり一発で賊は昏倒。泡を吹いてビクビクと全身を震わせていることからなかなかな重体が予想された


大丈夫だろうかと心配する暇はない、なんせ賊はもう一人いるのだ。エリーゼさんは大丈夫かとそちらを見ると、そちらはそちらでエリーゼさんの刃に首を切られびゅーっと血を流しているところだった。

あっちはあっちで危ない状況らしい


「私は時間を稼げといったのであって仕留めろとは言ってないのですが」

「いや時間稼ぎに徹していたら余計危なかった気が。このナイフが無かったら危なかったよ・・・」


地面に落としたナイフを服で軽く拭いてから改めて懐にしまう。本当懐刀のように大事にしよう

鍛冶屋に改めて感謝しつつセイジは心の中で手を合わせた


「さて、随分と襲撃犯のタイミングが良かったですが。伯爵様何か心当たりありませんか?」

血を流す賊を尻目にエリーゼは伯爵へ問いただすのであった。


初作品となりますがいかがでしょうか?

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