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宿賃一泊銀貨四枚

ちょっと軽くなった財布と心で次の家を訪ねると、対応は同じく寂しいものだった

元気なら何よりだけれどもな


結局家に入れたのは5軒程度、それだけ元気な人が多いなら何より。今日はこんなもんかと宿屋に行く

受付の不愛想、というかあまり好感の持てない顔をした親父に一泊したいと告げると、言われた金額に驚いた

「一泊銀貨四枚だ、銅貨一枚もまけないからな」

銀貨四枚、払えないこともないが払えば財布の中身が大分寂しくなる。そも数日滞在予定なのに一泊その金額ではそう何日も泊まれやしない


子供なのか6歳くらいのちびっこがカウンターの中でにやにやこっちを見てるのもあまり感じがよくない、がその理由がわかった。というかこの値段が相場でないことがわかった。


「トマ兄ちゃんからお金奪ったんだろ。ならお金あるだろ」

とまぁどうやらあの門番から迷惑料もらった話を二人は聞いたのだろう


それで自分から大金をせしめようと。なるほどどうやらこの宿屋の店主は商売がへたくそなバカらしい。

この店主と子供がどうなろうとも俺としてはどうでもいいので

「それでは失礼します、この宿に用はないので」


さっさと宿から出ていく。そしてこの村に宿が一件しかない以上他に泊まる場所はないので、俺は迷わず村長の家を訪ねた。理由はもちろん・・・


「ということですのでこの村を出ます。どうやら大して怪我人や病人がいないようなので私の出番もないようでっし。短い間ですがお世話になりました、どうかお元気で」

あまりに急なことに村長もぽかん、と口を開けてしまった


「え、一泊銀貨四枚!?そんなの聞いたことがない。本当に宿屋の店主がそんなことを?」

「ええ、どうやら門番から迷惑料もらったことが気に入らないようで。それにこの村ではあまり歓迎されていないようですので他所へ向かうことにします」


さっさとこの場を離れようとするセイジの事を慌てて村長が止める


「宿でしたら我が家をお使いください、もちろん宿賃など取りませんので」

「ありがたい話ですのでそもこの村で歓迎されていないようですので出ていきたいのです。5人ほど治療はしましたし、十分でしょう。ただ次からはこの村を訪れないようにしますので宿屋の主人や村人にはお伝えください。不快な思いをさせたようで申し訳ないと」


そう話すと村長は後を妻に任せ元気な足で急いで走り出す。行先はもちろん宿屋だろう


「主人が帰るまでお茶でもいかがでしょう?特に今日はもう遅いですし、村を立つにも朝になってからのほうがいいのでは?」

もっともな話だった、だが・・・野宿よりもこの村で寝るほうが正直信用ならないのだが。

それくらいこの村の空気は合わなかった。よそ者慣れしてないのと自分が信用ならないので仕方ないのかもしれないが

それならそれでわざわざ居座る理由もない、困ってる人は他所にまだまだいるだろうから


初作品となりますがいかがでしょうか?

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