表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
番組側が刺客を送り込んでくる世界線のはじめてのおつかい  作者: ポテトイーターズ
第二章 ベンチプレス好き夫のおつかい
4/9

第二章 ベンチプレス好き夫のおつかい 後編 ポテトチップスの有用性


刺客   わしは君を倒すために雇われた刺客のキンニク爺じゃ。わしの能力「重力加速度『爺』」

     は重力を増大させる。お前さんたちはもう、杖なしでは歩けんぞ?


ともだち 何い!?


好き夫  大丈夫だよお!ちょっと重いけど、僕は力持ちなんだあ。これぐらいどうってことないよお!


ともだち でも僕、もう動けな…。


好き夫  僕がおんぶしてあげるよお!!



爺    お前さん、なかなか力もちじゃな!これならどうじゃ!「重力加速度『爺』」!!!!

     これで重力は2倍じゃ。



好き夫  ぐお!


ともだち おんぶしてもらってるのに体が痛い!地面に押し付けられているようだ!!

     それにしてもどうしてこの爺さんは平然と立っていられるんだ!?


爺    わしは毎日鍛錬を怠ってないからのう!お腹見る?


ともだち うわぁ!腹筋が64個に割れてる!ここまでくると気持ち悪いよ!


好き夫  まだいけるよお!!


爺    それだけの荷物を持って耐えるとは!だがこれで最後じゃ!

     「重力加速度『爺』」!!!3倍じゃ!!



好き夫  がは!


爺    流石に無理じゃろう!ポテチを食いまくってつけた筋肉じゃ、わしの黄金の筋肉には勝てない!


好き夫  うう!負けちゃうのかなあ!


ともだち 好き夫…。


好き夫  なんだよう!


ともだち …俺を、置いていけ!!


好き夫  !?


ともだち 俺はただの足手まといだ!おんぶされてるだけなのに重力に耐えられない!

     俺はもう助からねえよ…。


好き夫  でも!ともだちを置いていくなんて!!


ともだち うるせえ!!お前はまだ先がある、生きてくれよ…。


好き夫  ちくしょう!!ちくしょう!!



ーーー好き夫は泣きながら逃げ去った。ーーー




好き夫  あと100メートルで家だ!!苦しいけど頑張るぞ!!


爺    こんなところまで来ていたのか!すごいな!だがもう動けまい!

     「重力加速度『爺』」10倍!!マックスじゃ!


好き夫  ぐええ!


爺    もう動けまい。お前さん、その持ってるポテチの袋を捨ててはどうじゃ?重かろう!


好き夫  !?…だめだ!それだけは!!!


爺    死んじゃうぞ!


好き夫  くそお!くそおおおおおおお!!!!



ーーー好き夫はポテチを手放したーーー



爺    ふむ。これがポテチか。…穢らわしい。

     このようなものを食ってるからいい筋肉が育たないんじゃ。後でゴミ箱に捨てておこう。



好き夫  貴様!!ポテチを愚弄したな!!呪ってやる!呪ってやるぞおおおおおおお!!!



ーーーその時、好き夫に何かが芽生えた!ーーー



好き夫  何だ!?力が沸いてくる!!何だこれは!?


爺    なにっ!!


好き夫  お前を倒せる気がする!「食欲パンチ」!!!


爺    ぐああああ!!!腹が減った!


好き夫  俺の食欲をお前に分けてやったのさ!!どうだ!そのポテチを食いたかろう!!


爺    うああああああ!!美味しそう!とっても美味しそうじゃ!!


好き夫  さあ食え!!


爺    美味しいいいいいいい!!はじめてポテチ食べたああああ!!!


好き夫  ハハハ!お腹いっぱいだな!!


爺    苦しい…お腹が重い…がく。



ーーーキンニク爺、戦闘不能!!ーーー



好き夫  お父さん、いっぱい買ってきたよお!!


お父さん おお!ありがとう!今からみんなでポテチ食べるか?


好き夫  いや、それはいいよ…。


お父さん …?まあいいや!とにかく!


二人   おつかい!だいせいこうー!!



ーーースタジオーーー



川山さん くそ!4歳で能力が発現することなんてあるのか!?


司会   通常は大人しか発現しません、しかし、ポテチを愚弄されたことで覚醒したようですね…。


可愛さん 怖ーい!!


司会   今回も残念ながら子供にお灸を据えることはできませんでした!次回をお楽しみに!!



ーーーーーー




爺    司会さん!これめっちゃ美味しいぞ!ポテチじゃ!


司会   知ってますよそんなこと!!そんなことより、失敗した刺客の方には、

     あれをいただいてるんです。


爺    あれ?何じゃそれ?



ザクッッ。



司会   もうちょっとギャラあげるか…。



続く…。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ