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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと一途なプレイボーイ
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2 お話は図書館裏で

 図書館の裏庭は、緑豊かな木々が生い茂っていて、

エシオニア学園で唯一男女共同で使える図書館の裏庭という事もあり、

しばしば愛の告白や、男女の密会の場所に使われる。

が、それを見越して

『エシオニアのロッテンマイヤー』

と呼ばれる学園主任の木比(きび)(しの)先生や、

今まで異性とのお付き合いに全く縁がなく、

そういう事にうつつを抜かす輩を親の敵のように憎み、

(ねた)んでいる風紀委員の人達(風紀委員全員がそうという訳ではないのだが)が、

ちょくちょく見回りに来るので、最近ではこの場所で告白をしたり、

不純な異性の交友をしたりする事はほとんどなくなっているようだ。

そんな図書館の裏庭の木陰に連れて来られた紳士クンは、

正面に向き合った色雄に、おずおずと尋ねた。

 「あの、僕にお願いっていうのは、何なんでしょうか?」

 それに対して色雄は、サラサラの前髪を右手でフワッとかき上げながら言った。



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