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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと乙女の集い
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32 戦術変更

 「では、戦術を変えましょう。

今から乙子さんは、剛木さんをマークしてください。私が針須さんマークをします。

剛木さんには悪いですが、剛木さんは針須さんほど発育していませんから、

乙子さんもそういう事に気を取られる事はないんじゃないですか?」

 「ま、まあ、そうですね・・・・・・」

 「剛木さんはとても運動神経がよくて手ごわい相手ですが、何とか頑張ってください。

あと、()も(・)本気(・・)を(・)出します(・・・・)」

 静香はそう言うとお団子にしていた自分の髪を一旦ほどき、

その髪を後ろでひとつに束ねてポニーテールにした。

するといつもの大人しそうで物静かな静香が、一転して活発で力強い印象に変わった。

その静香を見た紳士クンは、おずおずと尋ねる。

 「あの、静香さんは今まで、本気を出していなかったんですか?」

 それに対して静香は、チラリと真子の方を見やって言った。

 「そうですね。私は不器用なので、本気でやると手加減する自信がないのです。

もし本気でやって、

針須さんや剛木さんに怪我をさせてしまったらどうしようと思うと、力が出せなくて。

だけど、このまま終わっては針須さんと剛木さんにかえって失礼なので、

私、今から本気で頑張ります!だから乙子さんも、精一杯頑張りましょうね!」

 「は、はい!僕も、これ以上足を引っ張らないように頑張ります!」

 そしてチーム図書館の攻撃で試合再開となった。



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