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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと乙女の集い
82/147

30 バスケどころじゃなかとですたい

それに対して真子は見下すような笑みを浮かべ、

 「いいですよ。せいぜい悪あがきの話合いをしてください」

 と言い、尚とともにコートの端に下がった。

そして紳士クンと静香はその反対側のコートの端に下がり、

紳士クンは今にも息絶えそうな弱々しい声で静香に言った。

 「ご、ごめんなさい、静香さん。

できる限りサポートをするとか言っておきながら、

ことごとく足を引っ張っちゃって・・・・・・」

 そんな紳士クンを前に、流石の静香もご機嫌がナナメの様子だった。

が、それは紳士クンが静香の足を引っ張るからではなく、

どうやら他の所に理由があるようだった。

その静香はしばらく何も言わず、じぃ~っと紳士クンの顔を見詰めていた。

 「な、何ですか?」

 その視線に耐えられなくなった紳士クンは、

思わず後ずさりしながら静香に尋ねる。

すると静香は針を刺すような口調で紳士クンに詰め寄った。

 「乙子さん、まさかとは思いますが、

あまり試合に集中できていないんじゃないですか?」

 「う、確かに、そうです・・・・・・」

 「それは何故ですか?」

 「そ、それは・・・・・・」

 尚のおっぱいとお尻に気を取られて、

バスケどころじゃなかとですたいとも言えず、

言葉を詰まらせる紳士クン。

その紳士クンののど元をこじ開けるように、静香は更に詰め寄った。



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