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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと乙女の集い
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29 ある意味仙道より手ごわい

 「お二人とも、大丈夫ですか?」

 向かい合って尻モチをついた紳士クンと静香に、尚が心配そうに声をかける。

それに対して静香は、

 「大丈夫です、ありがとう」

 と声を返すが、紳士クンは

「だ、大丈夫、です」

と言ったものの、まともに尚の方を見る事ができなかった。

 その後も紳士クンは尚のおっぱいディフェンス、いや、執拗なディフェンスと、

桃尻ドリブル、いや、粘り強いドリブルに文字通り骨抜きにされ、

正直、バスケの試合どころではなくなっていた。

おまけにチームメイトの静香の動きまで邪魔してしまう始末で、

ボールは簡単に奪われ、真子にいいように点を決められ、

気がつけばチーム図書館は一点も取れないまま、

チームお金持ちに八点差をつけられてしまったのだった。

 「ちょっとちょっと、これでも手加減してあげてるのよ?

もう少し頑張ってくれないと、ゲームにならないじゃないの」

 八点目を決めた真子はそう言いながらも、顔はこれ以上ない程にご満悦だった。

そんな中、いつになく大きな声で、

 「タイムアウト!お願いします!」

 と言ったのは静香だった。



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