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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと乙女の集い
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9 静香は全く気にしていない

一方目の前の静香はどんな様子かと言うと、

そんな事はこれっっっっっっっぽっちも気にしていない様子で、

ただ、紳士クンがどんな感想を言うのか、

その一点だけが気になるというように、真剣な眼差しで紳士クンを見詰めている。

それに対し、

ぶっちゃけ静香の指先の感触で頭も心も一杯一杯になってしまった紳士クンは、

今口の中にあるクッキーの味がどうなのか、全く感じ取る事ができなかった。

しかも静香は今もすぐ目の前で、紳士クンの事を全く目をそらさずに見詰めているのだ。

女の子に見詰められるという経験は、最近孔(あな)田野(たの)水落(みら)()の練習に付き合っているおかげで、

ほんの少しだけ馴れては来ていた。

が、静香にここまで熱い視線を注がれるのは初めてで、

しかもそれは他の女の子達にはない胸の高鳴りを紳士クンにもたらしていたので、

紳士クンはもはや、この場に立っていられないような気持ちになっていた。



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