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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと乙女の集い
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2 撫子がもう一人増えたような状況

 ちなみに、最近紳士クンの守護霊になり、

すっかり紳士クンの部屋に住みついた幽霊の()()(うれ)()は、

今朝も鼻チョウチンを膨らませながらスヤスヤと寝息を立て、空中を漂っていた。

朝は好きなだけ寝坊をし、昼は紳士クンの本棚にある漫画を、

自分の念力でページをめくって読みあさり、

(最近お気に入りの漫画は、

紳士クンが男らしい男のお手本としている熱血少年漫画『(おとこ)(みち)一直線!』)

気が向いたら紳士クンの学園にひょっこり顔を出し、

紳士クンの周りをフヨフヨ漂っている。

そして時々撫子の体にとりつき、紳士クンが買って来たお菓子を食べさせてもらうのが、

愁衣の最近の日常となっていた。

初めて会った時は神秘的な存在だった愁衣だが、こうなってくると、

休日に部屋でゴロゴロして紳士クンをこき使う撫子と大差はなかった。

そんな撫子も、今はまだ隣の部屋でグースカピーと眠っている。

 (何か、お姉ちゃんがもう一人増えたような気分・・・・・・)

 今日ものんきに朝寝坊をする愁衣の姿を眺めながら、

そう思わずにはいられない紳士クンであった。



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