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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第一話 紳士クンとつきまとう乙女
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20 愁衣の対処法

 「それで、さっきの話の続きだけど、要するにあなたは、

クラスメイトにとりついた幽霊の子に、

無理矢理あなたのアレ(、、)を触らせて怒らせてしまったと、そういう訳なのね?」

 「ち、違いますよ!無理矢理触らせたんじゃなくて、

あっちがいきなり勝手に触ってきたんです!」

 「あら、そうなの?まあ、そういう事にしておきましょうか。

どちらにしろ、幽霊の彼女はあなたに怒っているんでしょう?」

 「う、まあ、そうなんですけど・・・・・・僕、どうすればいいでしょう?

ノートに文章を書いてコミュニケーションを取ろうとしても、

全く取り合ってもらえなくて・・・・・・」

 ほとほと困り果てた様子で紳士クンは呟いた。

その様子を見た香子は、至って軽い口調でこう言った。

 「ちなみにその子、

聖母様へのお供え物を盗み食いした天罰で死んじゃったのよね?

そんなに食い意地の張った子なら、誰かあなたの身近な人間に取りつかせて、

その人を通してお菓子でも食べさせたら、機嫌を直すんじゃない?」

 「えぇ?そ、そんな事で機嫌を直してくれますかね?」

 「大丈夫よ。後はあなたが誠意を込めて謝れば、

少なくともそれ以上関係がこじれる事はないでしょうよ。

それでも機嫌を直さずに、あなたを困らせる事をしてくるのなら、

その時はひと思いに成仏させてもいいと思うわよ?」

 「そ、そうですか・・・・・・」



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