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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第一話 紳士クンとつきまとう乙女
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12 あの人に相談

 (令太クン、何か怒ってた、のかな?

僕って男友達がほとんど居ないから、

そういう所が今ひとつわからないんだよね。

これからもっと令太クンと仲良くなる為にも、

そういう男心も分かるようにならなくちゃ)

 令太と別れて教室を出た紳士クンは、

一人で廊下を歩きながらそんな事を考えていた。

ちなみに今はもう放課後だが、校舎の玄関には向かわず、

校舎一階の奥にある、とある部屋に向かっていた。

それは三年の(あな)田野(たの)香子(かこ)が営む『占いの館』で、

以前紳士クンは撫子と一緒にここを訪れ、

館の主である香子に色々と占ってもらった事があるのだ。

 香子は相手の目を見ると、

その相手の過去や心の中や人となりを視通(みとお)す能力を持っており、

その能力を駆使し、この学園の数多の女子生徒達の心の中を透視して、

身も蓋もないアドバイスをしてきた。

それは占いというよりも、

人の心を文字通り覗き見ているのと何ら変わりないのだが、

自分の能力を(おおやけ)にしない為に、

香子はこの能力を『占い』の(てい)にして使っているのだ。

 そんな不思議な力を持っている香子に相談すれば、

愁衣への対処法を何か教えてくれるかも知れないと思い、

紳士クンは占いの館へと向かっていた。

そして目的の占いの館の近くにたどり着くと、

占いの館の扉の前で、何やら二人の女子生徒が言い合っているのが目に入った。



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