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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅳ  作者: 椎家 友妻
第一話 紳士クンとつきまとう乙女
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4 ヘンタイの烙印

そのショックで愁衣はたちまち退散したのだが、

今日また紳士クンの前に現れ、こうして紳士クンを遠目から眺めている。

その警戒心丸出しの表情からして、昨日の事がかなりショックで、

怒ってすら居る事は、紳士クンの目にもハッキリと分かった。

愁衣が勝手にやった事とはいえ、(けが)れを知らない乙女に、

男の穢れまくったアレを触らせてしまったのだ。

しかも同時に二人の乙女にである。

 その事を思うと、紳士クンの良心がズキズキと痛むと同時に、

何やらえも言われぬモヤモヤした感情が湧き出してくるのだった。

その愁衣は、吊りあがった目つきで紳士クンを睨み、

口パク(霊の状態の愁衣は、声を出す事が出来ないようだ)で、

しかしハッキリとこう言った。


 ヘ・ン・タ・イ!


 (うぐぅっ⁉)

 その言葉の矢が、紳士クンの胸の奥に深く突き刺さる。

それは自分でも重々承知しているだけに、改めて他人から、

ましてや自分のアレを触らせてしまった相手から言われると、

そのダメージはその場にくじけてしまいそうな程に大きなものとなった。



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