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ここまでの登場人物まとめ5

●マリアンヌ・ピースラウンド

 破壊力/S+

 スピード/E(体内宇宙活性状態時SS)

 射程距離/SS

 持続力/B-

 精密動作性/SSS

 成長性/EX


 スピード/C+

 スタミナ/B

 パワー/S+

 根性/SS

 賢さ/G


 夏休みっぽいことしたか? したんじゃないかな。そうかも……

 挫折イベントを幕間で済ませた女。そして完全復帰も幕間で済ませた女。

 何か一つでも取りこぼすとバッドエンドだと判断する厄介精神を持つ。最後に自分がいなくなる以外は完全無欠じゃないと気が済まないらしい。

 ネズカーの無免許運転という明確な違法行為を行ってしまったが前世ではマニュアル免許持っていたとかいなかったとかなので恐らくセーフ。


 上位存在との戦闘中にルシファーの権能を直接引き出した。その際に瞳の色がルシファーと同じ金色になっていたが本人含め気づいた者はいない。


 ドミニオンでは山賊に金貨を抜かれ、人生ゲームではことごとく家が焼け、桃鉄ではキングボンビーにストーカーされる程度のパーティーゲームの強さを持つ。

 金銭が絡むと戦いの神に愛されるバフが発動して一切負けない。


天射装甲(サジタリウスアーマー)

 全高/1.8m(装備展開時)

 重量/黙秘

 破壊力/SS+

 スピード/D

 射程距離/測定不能

 持続力/D

 精密動作性/SS

 成長性/D


 本人はサジタリウスフォームと呼称している。

 マリアンヌが発現させた『流星』の形態変成(フォームシフト)の一つ。

 巨大な弓である装備『ディアペネトレイター・L』は圧縮魔力を距離による減衰を最小限に抑えつつ放ち、両足首に装着される『スカイレイジング・LR』は浮力を発生させ高速ではないものの重力を無視した飛行を可能とする。

 根幹コンセプトは『外宇宙より飛来する敵性存在を超々長距離から狙撃し、地表到達前に殲滅する』というもの。

 開発途中に出力の増大に禁呪保有者が耐えられないという致命的欠陥が発見されお蔵入りとなっていたが、マリアンヌが砲撃特化の力を求めた際に破棄されたはずのデータが自力で復元され、発現に至った。

 上記のコンセプトで開発は始まったが、セーヴァリスが最終的に求めたのは『距離と言う概念の破却』、すなわちは上位次元に対する砲撃可能形態である。一方的な干渉を押し付けてくる神聖な存在に対し、人の身のまま攻撃を実行するという夢想を突き詰めた果て、大賢者セーヴァリスは途中で挫折した。



●ユイ・タガハラ

 あの日、赤を見た。

 何も持っていなかった私の中に、その赤は熱を分け与えてくれた。

 冷たい機械じゃなくて、体温のある人間にしてくれた。

 だから。

 あのまなざしが見るものを、私も見たいのです──


 建国の英雄によって作られた加護のシステム。

 教会トップである教皇は、その力が減退するにつれ必然的に代替わりを迫られる。

 この奇妙にも思えるサイクルにおける、現代の聖女。

 そもそも加護とは何なのか。魔法使いになれない平民を騎士として仕立て上げる強力な力。しかしユイはマリアンヌのような魔法使いにも加護を与えることを可能としている。

 ユイは隠密退魔部を完全に掌握し、将来的な代替わりのため地盤固めを行っている。それと平行し教会に保管されている禁書等を読みふけり、加護システムの根源に迫りつつある。



●ロイ・ミリオンアーク

 流星の駆ける空に、人の身では至れない。

 ならば翼を広げよう。激痛に身体が引き裂かれようとも、あの空へ行くためなら安い。

 世界を守る少年と世界を滅ぼす少女は、ただあのときだけは比翼連理だった。


 マリアンヌの破滅願望に無意識下で気づいている。

 そのためピースラウンド仮面状態であっても、「マリアンヌである」という要素をこし取られようとも「マリアンヌではないがマリアンヌにすごく似た誰かがいる」という意識を保持できていた。


 第六天とのアクセスが順調に深化しつつある。

 本来ならマリアンヌと殺し合う宿命にあることには、まだ双方気づいていない。


 使用術技


 第一剣理(ソードエチュード)真化(ドグマ)超零電導(オーバーライト)/自在雷光(ボルテックス)鎖閃斬断(ザンレイザー)

 超伝導状態になったロイが放つ、極限まで加速・圧縮した一閃。

 平時の第一剣理と比較して数十倍の速度と威力を持つ。また超伝導状態のロイ自身がそもそも超高速で移動してくるため、回避は困難を極める。

 剣に触れた途端に雷撃の鎖が絡みつき、相手を拘束。渾身の斬撃を叩き込むと同時に鎖も炸裂するという文字通りの必殺技。


 第六剣理ソードインテルメッツォ飛来電針(ディメンション)閃行加速(ライトロード)

 稲妻のような加速を以て対象者を移動させる補助魔法。

 原理としては、発動時の始点と移動先の終点の位置座標間に雷撃を放つレールとして魔力線を引き、その上を移動する物体を疑似的な雷に変換するというもの。

 位置座標は使い捨てのため往復は不可能。消耗も相応にあり、一日三度程度が限界となる。


 天装雷槍(ケラウノス)光翼(ライジング)

 詳細不明。金色の翼を顕現させる特殊な魔法と推測される。

 上位存在の攻撃を翼の一振りで完全に霧散させるなど、既存の魔法とは比べものにならない威力を発揮した。



●ジークフリート

 CHAPTER3で活躍してもらったので幕間は控えめに。

 なかったことにされた未来においては『氷結領域(ロストエデン)』と『雷撃皇帝(マクスウェルカノン)』の二体を単身で撃滅している。相も変わらず単体戦力として現状最強格。


 その戦闘力は他国にも知れ渡っており、騎士としての任務以外にも、外交ラインを通じて他国に出現した凶悪な竜の討伐を依頼されることも。

 上位存在相手でなければ基本的には一人で受注し、一人でサクッと撃滅しているらしい。



●リンディ・ハートセチュア

 実家がめちゃくちゃ悪いことしかしないマイクロソフトみたいな家の女。最悪。

 実家絡みのイベントは一手間違えると即死するので通常プレイや効率プレイなら完全放置推奨。ほっとけば勝手に死ぬし勝手に死ぬので実家の企ても打ち砕かれて安全。

 何故ならリンディは自分の命より大切なものがたくさんある子なので、安全!



●ユートミラ・レヴ・ハインツァラトス

 ハインツァラトゥス王国第三王子にして、禁呪『灼焔』の保有者。

 戦闘時の判断速度に関してはユイたちに一歩譲る状態だったが、上位存在とのタイマンを経て一皮むけた様子。

 禁呪を十全に扱えたら、上位存在の一体や二体、本来は相手にならない。ユートもまたその領域に手が届きつつある。



●ルシファー

 セーヴァリスが最終的にロールアウトさせるまでの過程を含む、禁呪七種の設計図を保持している。

 その中でもフラグシップモデルであった『流星』の、セーヴァリスが破棄したはずの形態編成(フォームシフト)能力の発露に歓喜。玩具音声デビューを果たす。

 時間遡行に関しては興味を示していない様子。ただし、巻き戻しが行われたという事実をマリアンヌ経由で知ったことから、何らかの対策を施している模様。



●グレン

 第三王子。恋は盲目オブザイヤー。

 なんだかんだで本気の恋愛感情は人生初ぐらい。人付き合いしている暇があれば国をよりよくするため身を粉にしてきたタイプなので、自分からアプローチをかける上での知識はほぼない。だがなぜか自身満々に悪手を繰り出しまくってくる剛の者。

 バーサーカーしかいない王国の王子なので、原理不明の力を引き出していない時のロイ程度の戦闘力を持つ。グレンが強いというよりはロイが強すぎる。



●ルドガー

 第二王子。一度もふざけたことを言っていないし悪ノリもしていない真面目オブザイヤー。ユートとリンディがいない時のスポット参戦ツッコミ担当。

 弟のグレンは理想を捨てず、兄のマルヴェリスもまた常人とは異なる観点で理想を追っている。その間で、真っ先に理想を捨ててしまった人。

 ユイとロイとグレンの同時攻撃をなんとか捌ける程度の戦闘力を持つ。



●アキト・レーベルバイト

 王立工房を持つレーベルバイト家の三男坊。

 義母ジェシーの奮起により活気づく実家の手伝いをしている。長男次男は国外にいるらしい。父も普段は家にいないので、店番をするにしても手伝いをするにしても基本的にはジェシーと一緒に行動している。

 ちょっと年上のお姉さんが母親の環境なので、成人済みでありながら着実に性癖が歪んできている。

 レーベルバイト仮面2号としては、ピースラウンド仮面とレーベルバイト仮面1号のバックアップを担当する。単純なピッキングはもちろん、魔導器のハッキングにも精通している。捕まったら末代までの恥なので本気度は一番高い。



●ジェシー・レーベルバイト

 早撃ちの天才。ステータスとしては本来のカンスト数値を超えており、文句なしに大陸最強。

 アキトに対しては母親らしさは諦め、家族というくくりで接するように心がけている。そのため自然と距離感が近い。幼少期から早撃ちを極める以外のことはしていなかったので自分の距離感覚がバグっているという自覚もない。母親は息子に髪をタオルで拭かせない。

 レーベルバイト仮面1号としてはピースラウンド仮面と共に前衛を担当する。早撃ちの対人能力をいかんなく発揮し、怪盗を遂行するその姿は、誰がどう見てもノリノリである。



●アモン

 マリアンヌが通う王立魔法学園中央校に勤める魔法講師。

 その正体は大悪魔ルシファーが手先、地獄に住まう恐ろしき悪魔、アモンである。

 地獄にいた頃は上級悪魔としてズバ抜けた実力を誇っていた。しかし人間の世界で活動する上では、自分を召喚し力尽きた召喚者の身体を乗っ取っており、悪魔としての権能はすべて封印されている。



●青騎士

 ハインツァラトゥス王立機械兵団のエース。

 ロイとの決闘では気乗りしない戦い+機械装甲のリミッター+初見殺しの必殺剣理の直撃とあって実力を発揮しなかったが、十全な環境であれば上位存在相手に互角に立ち回るだけの戦闘力を誇る。

 数年前に国内で貴族たちの反乱が起きた際、鎮圧の陣頭指揮を執り、その功績で名を挙げる。利権を守りたい貴族と、その貴族に飼われていた私兵団と正面から戦った際、信念を折られ、大切な人を喪い、そして勝利した。


●リイン

 元聖女。

 現在は教会本部大聖堂の地下に軟禁されている。

 禁呪『激震(クエイク)』は悪魔にとりつかれてから保有者の資格を得たものの、リイン本人は死亡せず戦闘力も損なっていないため、未だ保有者のままである。



●ダン・ミリオンアーク

 王国中枢に食い込む名家ミリオンアーク家の当主。まだまだ家督を譲るつもりはないが、将来を見越して既にロイには家督としての仕事を一部割り振っている。

 学生時代から自分の戦闘力の限界を察しており、政治面でこの国を変えることを目標としていた。そのための手駒として、魔法学園で孤立していたマクラーレン・ピースラウンドに近寄る。

 表面だけの友情さえあれば良かった。気づけばそうではなくなっていた。アーサーやクロスレイアなど、他の卓越した面々まで友人になっていた。天才たちに振り回される日々は、思い返せば何よりも輝いていた。

 砕け散ったガラス細工は決して元に戻らないことを、彼が、彼だけが、よく知っている。



●アズトゥルパ・リーンラード

 マリアンヌを婚約申し込みの手紙で誘い出した、リーンラード家の現当主。

 厳密には上位存在召喚の贄として身体は既に喪失しており、精神体だけとなっていた。

 時上りの権能はあくまで人間視点の名称であり、本質的には世界そのものを逆再生し、指定のポイントからやり直すという世界改変の権能に他ならない。リーンラード家の守護精霊は、この権能を特定の人間が記憶を保持した状態で発生させることが可能な模様。



●マイノン・リーンラード

 リーンラード家当主の妹。

 本来は陰気で、冷静で、物静かな性格だった。

 なかったことにされた未来では、完全体となった『外宇宙害光線』をある少女が半壊させた際に精神体が一時的に奪還され、臨時の器に入った状態で行動していた。

 自分のせいだ、自分たちの家が上位存在の研究なんてしていたから、悪い人に目をつけられて、利用されて、こんなひどい戦争を起こしてしまった──そう自分を責めるマイノンに寄り添い、その心を救ったのは、婚約者を喪い、親友たちと決別し、紅髪の騎士に戦乱終結後の介錯を依頼し、次の人生を完全に諦めてしまった元悪役令嬢の少女だった。

 共に行動したのはごく短い時間だったが、それはマイノンにとって人生で最も驚きに溢れ、感情が揺れ、人を愛することのできる日々だった。

 結果としてその少女による、大陸の3分の1を焼き尽くす超大規模戦略殲滅魔法によって、上位存在顕現に端を発する戦乱は終結を迎えることとなる。滅びを避けるために滅びを実行した少女は極刑となる──はずだったが、アズトゥルパとマイノンがゼルドルガの権能を行使したことで、その結末は巻き戻され、回避された。




氷結領域(ロストエデン)

 リーンラード家を乗っ取ったカルト教団により召喚された五体の上位存在のうち一体。

 人間では生きることのできない極寒を司る存在。本来は存在するだけで周辺の生命を凍死させるだけの力を持つ。今回は並行召喚のため術式が限定されており、即死まで至らせることができず、逆にロイを極低温の超伝導状態にしてしまった後、ユートの冷静な戦術眼の前に敗れた。

 なかったことにされた未来では、ハインツァラトゥスの隣国にまで及ぶ一帯を凍結させ、局所的な極北へ上書きした後、ジークフリートによって撃滅されている。



雷撃皇帝(マクスウェルカノン)

 リーンラード家を乗っ取ったカルト教団により召喚された五体の上位存在のうち一体。

 稲妻を司る上位存在。天候丸ごと一つとだけあってその脅威は絶大。今回は術式が限定されていたため本領発揮とはならなかったが、本来なら顕現しただけで半径数十キロに余すところなく雷が落ち、一帯を壊滅させるほどの存在。

 ロイとの一騎打ちを優勢に進めるが、最終的には超伝導状態となったロイにコアを両断され消滅した。

 なかったことにされた未来では、ハインツァラトゥスの機械兵団並びに派遣された各国の騎士団を壊滅寸前まで追い込んだ後、到着したジークフリートによって撃滅されている。



暗中蠢虫(ワームシャドウ)

 リーンラード家を乗っ取ったカルト教団により召喚された五体の上位存在のうち一体。

 暗闇や虫など、人類種が生理的に嫌悪を抱く存在の嫌悪される面を司る上位存在。術式が余りに小さいため顕現時の規模こそ極小だが、本質である恐怖を誘発すれば、その恐怖を餌に際限なく肥大化する非常に質の悪い上位存在。

 巻き戻された時間軸(=劇中)ではマリアンヌが単身撃破することに成功したが、なかったことにされた未来では恐怖を取り込み続け、大陸の3分の1をその身で埋め尽くすほどの存在に至った。その後、悪役令嬢であることを捨てた少女の、避難が間に合わなかった市民たちごと焼き尽くす大規模殲滅攻撃を受けて、敗死している。



虚像骨子(ボーンミスト:レス)

 リーンラード家を乗っ取ったカルト教団により召喚された五体の上位存在のうち一体。

 本来は骸骨を司る弱弱しい上位存在だったが、『外宇宙害光線』を創造する術式を構築するための試金石として術式が改変され、骸骨から連想される死の不確定性への恐怖を要素として合成された。

 不確定な存在であるがゆえに攻撃は本質的に当たらず、存在も曖昧なまま、ただ決して滅びることだけはない──はずが、ルシファーの権能を直接引き出したマリアンヌによって存在を固定化され、正面からの攻撃を受けて消滅した。

 なかったことにされた未来では、マリアンヌによって致命傷を負わされるものの、彼女を道連れにしようとし、それを庇った彼女の婚約者と相討ちになり消滅した。



外宇宙害光線(アンノウンレイ)

 リーンラード家を乗っ取ったカルト教団により召喚された五体の上位存在のうち一体。

 並行世界において観測された宇宙の光現象を集めて構成された特殊な上位存在。本来なら世界間でベースをまたぐなどありえないが、この個体のみは教団側の恣意的な術式改変により新たに創造された。

 西暦2000年代の世界で確認されているガンマ線バーストや超大質量ブラックホールは無論、他の世界で観測された光線類も内包する、マリアンヌが今まで出会ってきた中でも群を抜いて特殊・強大な上位存在。

 なかったことにされた未来では婚約者を喪った直後のマリアンヌによって一度半壊させられ、コア用の贄を半分失い活動が低下するが、後に贄を奪還し完全体として再覚醒。『暗中蠢虫(ワームシャドウ)』を最大火力で焼き払い消耗したマリアンヌを狙い最後の攻勢を仕掛けた末、リンディ・ハートセチュアによって撃滅される。その際に今度こそ解き放たれた贄──リーンラード兄妹がゼルドルガへアクセスし、世界の巻き戻しが行われた。



●ラカン

 ロンデンビア王国の暗部で名を馳せる凄腕の掃除屋。

 遠い並行世界では拳銃と呼ばれる武装に近しい特注の魔導器を使う。

 姪を可愛がっており、とりあえずお金をあげた。もう少しコミュニケーション能力があったほうがいい。

 かつて国外を放浪していた時期があり、その際マクラーレンに救われた過去を持つ。彼が愛用している拳銃型魔導器も、マクラーレンによるカスタムが施されており、その威力や取り回しを倍増させている。



●ミュン・ハートセチュア

 ハートセチュア家の末っ子。

 リンディを慕っているが、慕っているが故に彼女に迷惑をかけている現状には不満が多い。

 独力かつ部屋に置かれていたものだけで上級悪魔ベルゼバブを召喚してみせた才女。悪魔がなんたるか分かっていないものの、そこにつけこむことを良しとしないベルゼバブを引き当てたあたり運も良い。



●ベルゼバブ

 地獄においてズバ抜けた実力を持つ上級悪魔。

 頭の良い馬鹿。自分が馬鹿である自覚を持つ馬鹿。向上心を持つ馬鹿。

 悪魔は生まれた段階から序列が決まっているわけではなく、ルシファーの意向により『進化・成長』するように生み出されている。もとは下級悪魔の中でも落ちこぼれだったベルゼバブは、必死に努力を積み重ねることで上級悪魔まで上り詰めたという経緯を持つ。

 自分の強さに酔いしれていたベルゼバブだが、ある日アモンと遭遇、ケンカを売ったところ、瞬きする暇もなく打ちのめされる。その圧倒的な強さに惚れこみ、勝手に弟子を名乗り彼に引っ付いて回る。なんだかんだでアモンも悪い気はしなかったらしく、人間として活動する上で魔法講師の道を選んだのにも、ベルゼバブという弟子の存在が大きな影響を及ぼしているようだ。



●猟犬部隊隊長

 ハートセチュア家が抱える私兵部隊の内一つ、猟犬部隊(ハウンドドッグ)の隊長。

 滑空による奇襲を得意とする翼竜部隊(ワイバーン)、騎馬による突撃を得意とする一角部隊(ユニコーン)の面々からは犬コロと蔑まれるものの、ハートセチュアに多大な貢献をする隠密行動のスペシャリスト。

 能力に制限があったとはいえ、上級悪魔であるベルゼバブを追い詰めるなど正面きっての戦闘力も極めて高い。



●マルヴェリス

 第一王子。

 詳細不明オブザイヤー。

 好きなものは安眠。

 嫌いなものは戦争。

 カルピスを一度でいいから飲んでみたいと思っている。



●水竜アイアス

 海底にて生まれた、水を司る竜。

 大悪竜ファフニールの完全な撃滅を受けて、竜種の存在バランスを取るため新たに誕生したという経緯を持つ。

 一般人を追い払ってゆっくりしようとしたところ竜殺しとドラまたマリア嬢が飛んできたため人類が若干トラウマ。もう人里に下りることはすまいと誓った。

 彼が海底でゆっくり寝てる間に、海流に流され、また何度か砂浜に打ち上げられマリアンヌとジークフリートが慌てて駆けつけるのは、後の話である。



●ナイトエデン・ウルスラグナ

 現在の『開闢(ルクス)』の覚醒者にして、『七聖使(ウルスラグナ)』のリーダー。

 王国をつくった建国の英雄、初代勇者の末裔。来たる日の大悪魔との決戦に備え、世間から離れ、ずっと牙を研ぎ続けてきた一族の最高傑作。子をなす際にも魔法的な継承術式を発動させており、代々続いた勇者一族のパワーすべてを上乗せしている正真正銘の傑物。

 マクラーレン、マリアンヌを経て選ばれた『開闢』に理論上の最大値まで適性を持ち、その権能を100%使いこなす。

 それはそれとして理想論ベースのレスバをよく吹っ掛けてくる厄介な性格を持つ。まだ顔を合わせたことはないが、マリアンヌ相手にも恐らくこれをやるので相性は最悪。絶対にやめておいた方がいい。





これにて幕間は完結です。

次回以降はEXTRA CHAPTERに入っていきます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 流星の癖にスピード自体は大した事ないんだなって思った人は怒らないからマリアンヌに謝って下さい。 ごめんなさい。
[一言] 改めてマリアンヌのステータスを見てみると『体内宇宙活性状態』とかいう人類の神秘どころではない何かなのがあるのが面白い
感想一覧
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