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bibidebabide  作者: 師走
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妙な気分だった。

それは例えるなら………。


例えるなら。

それを見つけようとして脳内を探索してみると、ふっと「ずっと前見た夢の続きを突然見た気分」というのが出てきた。


そう、そんな気分かもしれない。でもそれは見かけが似ているだけの話であって、本質的には全く別のものだと思う。


今日の妙な気分というのは、これは夢を見たからだとか、そういう明確な発端というものは存在しないのだ。


「妙な気分になったから妙な気分になったと感じた」というような、完全に内発して起こり得る感情なのである。


だから僕はこの気持ちを抑える方法や、また抑えることができたとして、それがどうなのか、なんてことは分からないわけだ。


自転車にまたがってぶらぶらと行く。

強くペダルを踏んだ。

僕は今、この瞬間には、自動車に会いたくないと思った。

だから速くに走って、帰ってしまおう。


口笛は風にかすれた。

そして心掛けていても、やっぱり数台の車は脇をすり抜けていった。

やつら、抜き去るときにちょっとスピードを上げて行きやがる。



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