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人は自分達が生態系で最上位だと信じすぎた  作者: 入江潤
弌 手をかざす、虹が出る
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弱人強愛

「僕」を含めた人間は


「彼」も含めた人間は


「彼女」も含めた人間は


みんな「愛」を欲しがっている


「愛」を含めた感情は


「恋」も含めた感情は


「愛情」も含めた感情は


みんな「人」を欲しがっている


人は感情を


感情は人を


人と感情を戦わせたら

どっちが勝つだろう


感情は「脳」ではなく「心」である。

感情は「心」ではなく「魂」である。


人々は強くない

感情は強い


感情達は抗う


自分達の体に


自分達を縛っている この弱き肉体に。


人はたんなる「肉体」に過ぎない。


肉体は「人」である


愛と恋に羽交い締めにされた物

感情に殺された物


それが「人」である。


人はかつて生きていた。


だが今は

「感情」に寄生されている


人はこれを

「弱人強愛」と呼ぶ

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