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人は自分達が生態系で最上位だと信じすぎた  作者: 入江潤
仁 フリアンガリッシュの日記
19/23

ヴェラレルヴィッチの「故郷」

ココにきて数週間程経ち、気づいたことがある


ここはあの「故郷」にそっくりなのだ。


いつか、ヴェラレルヴィッチが記した「故郷」に


────故郷

そこは、遠く、近いところにあった

そこは、全類にとっての「故郷」であった

そこは、運命の木の下にあった


そこには、幻想的な草原が広がっていた

そこには、クィークィクルの大木があった

そこには、チョコレイトの川が流れていた


ぼくは、そこが好きだ

なんとも言えぬ「故郷」が


そこは僕を黙って包み込んでくれる

私の母体と言わぬばかりの優しさで


そこは、僕が好きだ

愛すべき、「全類」のことが


全類はそこを愛し、そこは全類を愛す


「故郷」にとっての故郷は「全類」である───


我ながら、こんな不思議な詩を読んでいることを恥ずかしく思う。


恥ずべきことでは無いのだが...

なぜか、少し恥ずかしい。


そこでひとつ引っかかるのが「クィークィクルの大木」だ。


それについて1週間ほど調べたのだが、一つだけそれらしい大木が見つかった。


幹は黄色で、葉は紫。なんとも不思議な大木だった。


そしてその近くには泥水の川が流れていた。


僕はそれがてっきりチョコレートなのかと思い、少し舐めてみたが、それはとても苦く食べられたもんじゃなかった。


ザャスヤンはあれから帰ってくる影もなし

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