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短編集(詩やSSなど含む)

夕暮れ 

「夏の涼」企画

参加作品です。

独り言とはまた違うテイストで書き上げたモノ。

懐かしい……そんな感じを書いてみました。


頑張って生きているセミの声も静まりはじめ、それまで暑さを感じさせる虫たちも活動を鈍らせて来ると聞こえてくる静かに鳴く虫たちの声。


リーンリーン

コロコロコロ


山に隠れ始めたぎらつく太陽は、もう空を茜色に変え始め少し気の早い星たちが瞬き始める。


リーンリーン

コロコロ


開け放たれた縁側から夏の匂いを纏った風が入って来る。

ちりーんちりーんと合わせたように鳴る風鈴


腰を上げ台所へと向かい、地下から湧き出る井戸水を掛け流したままのスイカを手に取る。

そして好きな大きさに切る。

こういう時は贅沢に肉厚に切る。

そのまま手に持って縁側へと歩く。


腰を下ろしたときには空は暗くなっているけど、そのまま満点にきらめく星たちを見上げながらスイカを一口。


リーンリーン

コロコロコロ

ちりーんちりーん

シャクシャク


風に乗って聞こえる合唱と合奏。

夏も悪くない。



この度、企画に参加、寄稿出来まして嬉しく思います。

こういう参加型の企画に自分の作品を出すのは初めてなので少しドキドキしておりますが、夏の一つの風景と感じて頂けたら嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 夏から秋へと移ろう、絶妙な時を切り取ったみたい。 まだまだ暑いけれど、虫の声、日差しの変化、日暮れの時間は秋へと向かっている。 でも、縁側で夏の名残であるスイカを食べている。 とても風…
[良い点] とても心地のよいカルテッドでした。 星の瞬く夕暮れに草の影から聞こえてくる虫の声に風鈴とスイカを食べる音が混じりあって……とても風流でした。 [一言] 武頼庵様、初めまして。 「夏の涼…
[一言] 夏休みももうすぐ終わり。ここ数日は雨の影響で急に冷え込み、夏が急に遠くなったような思いでいます。 そんななかで手にとった夏の風情が詰まった詩。この虫の声も少しずつ秋の音色が増していくのでし…
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