神は居た
更新が滞っていて、読んでくださる方、ブクマして下さる方、本当に申し訳ありません_○/|_ 土下座
遅くなっても短くても、更新はしていきます(><)
「見ない顔だが、新入りの冒険者かな?」
アーリエと名乗ったギルドマスターが落ち着いた声で質問してくるが、キツそうな目付きと姿勢の良さのせいか、問いただされているような気分になる。
「初めましてアーリエさん。私は小春といいます。今日冒険者登録に来たばかりで、まだ正式に登録はされていません。先程は訓練所を滅茶苦茶にしてしまい、すいませんでした。」
せめてもの誠意を示そうと、ソファーから立ち上がって頭を下げた。
流石にあれはヤバいと思うの。
悪い事をしたら謝る!
幼稚園生でもわかるよね!
アーリエさんは一瞬驚いた様な顔をして、ニコッと笑ってくれた。
「まだ仮登録だったか。随分派手な魔法を使ったようだが体の方は何ともないのかい?」
そう言われてみれば、あの隕石もバリアも、かなり大規模だったよね?
確かめるように自分の体を動かしたり触ったりしてみる。
うん。
凄く元気。
寧ろ、キトラにピカッとされてからは、体が疲れる感じが全くしない。
この街目指して荒地を何時間か歩いたんだけどな。
「今の所何ともないみたいです……。」
「ふむ。無理をしている様子はなさそうだな。」
ジーっと観察するような仕草をするアーリエさん。
そんなに見ないでぇ!
しかし、今私が気にするべき事は……。
「はい。ご心配頂きありがとうございます。それでそのぉ……訓練所の修理費用の弁償とかは……」
「ある程度は訓練所という用途上目を瞑ってはいるが、ああも凸凹になってしまってはな……。すまないが許容範囲外だ。支払ってもらう事になるな。」
あぁ…やっぱり……。
「それはおいくら位でしょうか…?」
「そうだな、魔障壁にコアの破壊、フィールドの凹凸修復だけでも相当な金額になるだろう。規模が規模なので詳しい金額は今すぐには分からんな。」
魔障壁なんてあったの……?
何その高価そうなキーワード……。
あたしの冒険者生命オワタ……。
「デスヨネ……ホントすいません……。」
「案ずるな。小春の魔法の威力を目の当たりにして、正式に冒険者になったら任せたい仕事があるのだ。その依頼が達成出来れば、報酬を修理費用に当ててもお釣りが来るだろうさ。その話をしたくて呼び出させてもらったんだよ。」
アーリエさんは神だった!!!
今にも白目になりそうだったが、その言葉で何とか踏み止まった。
この際何でもやってやりますよ!
……面倒事じゃないよね?
……ないよね?
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