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ストラの街へ

いつまでもウダウダ考えてたってしょうがない。


キトラが詰め込んでくれた能力とは一体どんなモンなのか。

体が軽くなった感じはするけど、他には特に変化は感じられないなぁ。


取り敢えず、転生、転移と言えばメニュー画面でしょう!

ここはテンプレに従おうと思う。


あ、私今ワクワクしてる!

今なら出せる!

み、な、ぎ、って、きたー!


「メニューウィンドウ、オープン!!!」



......






私は、突き出した手をそっと下ろした。



メニュー画面なんて出ませんでした。

分かってたよ?

やってみただけだもん。

うわぁぁん!



しかしこれからどうしようか。


丸腰状態なのだ。

1番近い村や街で寝床の確保や資金の調達をしないと。

異世界に来て何も出来ずに野垂れ死には勘弁だしね。


改めて辺りを見回してもゴツゴツした荒野に岩山しか見えない。


「せめて街への道標でもあればいいんだけど...」


そう呟くと、足元がパァッと光って光の道が伸びてゆく。


おおおお!

これがキトラがくれた能力か!

この先に街があるのかな?


光は荒野の丘を登り下り、随分遠くまで伸びている。

途中、森だった場所だろう。枯れて朽ちた様な木々が続く場所や、川が流れていたのだろうと思わせるような場所が目に付いたが、そのどれもが生気を失ってた。


雲のかかった暗い空が更に暗くなってきた頃、高い壁が見えた。


高い壁に囲まれた奥に高いお城が見える。


ふおおおおお!

これぞ異世界って感じ!!

壁に沿って暫く歩くと、武装して槍を持った門番二人と大きな門が見えた。


「ようこそストラの街へ。」


こちらに気づくと片方の門番が愛想良く挨拶してくれた。


「こんにちは。街に入りたいのですが構いませんか?」


「身分を証明するモノはお持ちですか?」


言葉は通じるみたい。

良かったー。


「それが、何も思い出せなくて。気づいたら丸腰で荒野で気を失っていました。何とか入れないでしょうか?やっとの思いでここまでたどり着いたのです。」


記憶は有るけど概ね嘘は言っていない!


「ふむ。記憶喪失でしたか。それでは念の為に門番所で色々と確認させて頂きますが宜しいですか?」


「はい、お願いします。」



街に入るための門は二重扉になっていて

門番所は外扉と内扉の間にあった。

見た目は完全に小さな物置だ。


そこで犯罪履歴がないかを調べる為に、魔法付与された用紙に血判すると問題い無いと判断された。

どのくらい歩いて来たか、どの方向から来たのか、魔物に会わなかった等の簡単な質問をされた。


やっぱり魔物居るんだなぁ。



一通り質問に答えると、そのまま門を開けてもらい街に入った。


入ってすぐに大きな案内板の地図、門から続く大きな石畳の通りに、お店らしき建物が沢山並んでいる。

人も沢山行き交っていてホッとした。


無人の荒野を歩きながら、人類滅亡してないよね?

とか不安になっていたからなぁ...。


街の中には緑の植物も植えられていて、ほんとに外と同じ世界だと思えないな。


案内板に目を通すと、

あったよ。

ありました。

ギルド!!


この道真っ直ぐ右手。

なんてわかり易い。


異世界に来てギルドに登録しないなんて選択肢はないでしょ!

早速登録にレッツゴー!

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