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日常
車輪が回る馬に乗ってちょっとふらついた夜
物語屋で借りたUFOを7枚返しにさ
途中で少し洋服も風呂に入らなきゃ
時計回りに回る不思議なドラム缶に入って
外は激しく回り
雪の友達を連れて行く
体が冷たいな
そんな4月の春
僕の足で動く馬は
そんなことは気にもしないが
こちらの風は冷たいぞ
どうだ? 一緒に冷めるか
車輪が回る馬に鍵をかけた冷めた夜
物語屋にまた4枚UFOを借りた
帰りに風呂に入った洋服たちは
太陽に似たドライヤーに乾かされたかな?
でも
こちらの外は気持ちいいぞ
お前のところより暖かくはないが
でも
こちらの外は厳しいぞ
自然の暗闇を浴びている
いつか
冬の最期が
消え春が暖かくなっても
こちらの外は暖かいぞ
って笑うのかな?
短編小説にも満たない
このお話の物語は
とうとう佳境に
入るらしいそうだ
太陽を浴びて温かい
彼らをちょっとつまみ食い
冷めていた体が
ほら元通りに
物語屋から借りたUFOを持って
袋を担ぎ
僕はまた同じ道を戻るとするよ
車輪が回る馬に乗って