4/27
冬のそら
白いため息を吐く頃に
星座のせの字も知らない僕は
夜空を見たんだ
あの星の名前は何だろう
砂時計みたいで綺麗だな
少し横になって眺めようかな
でもそれじゃ寒いな
やっぱり帰りながら眺めようかな
いつの日か僕は
あの星座を知ることになるだろう
あの星座を知る僕は
今の僕よりももっと汚い僕に
なっているだろう
知っていることが多ければ
人間は汚くなる
なら知ることをしなければ
いい人間になるのか
そうなのか……
あっ 砂時計に砂が落ちた
願いを叶える魔法の砂さ
この砂をいっぱいにして
僕をUFOの向こう側へ
飛び出してくれ