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箱入り姫の君はいつも裸足で眠っていた
あどけない顔の王子は君に黒い靴を履かせた
幼稚なオペラの翌日の朝にワルツは集った
真っ白い床の上で君と僕は手を繋いだ
この時間だけは小さな舞踏会
僕らは廻った
まだリードが下手だけどそれでも頑張るよ
何度も同じステップを踏んで覚えるんだ
君の靴がいつもボロボロになってしまうけれど
その時は僕がまた新しく履かせてあげるから
君と僕とが踊った軌跡が
鳥になって
花になって
木となり
葉となり
森となる
君の体が縮まっていく内に
僕の体は大きくなる
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