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朱のポニーに荷を積ませ
この開けた自由の地獄で
僕は地を張り毛を揺らす
綺麗で厳しい砂の森に
僕は君とただ迷っている
よろけながら当たるサボテンは
痛みよりくたばる方が忙しいだろう
君が指差す宝石は
地球の天井を指している
明日、君を水の沼へ連れて行く
蹄よ 毛並みよ
奮い立たせてくれ
僕の背に荷を乗せて
届けてみせよう
愛しい沼へ
僕が骨になる前に
僕が焼かれる前に
僕の背で毛布を作ってくれ
そして、君の背に僕を乗せて
砂の森の町に
辿り着いてくれ
朱の背をした毛布は
砂の森より目立つだろう