キャッチ・アンド・テイク
「ごめん、大丈夫?」
そう言ったのも無理はない。スキル<正当防衛>が勝手に発動してしまったのだ。そのせいでシルフィの体力は2まで減ってしまっている。
《ただいまの戦闘でレベルが上がりました》
厄介なタイミングでレベル上がったな。能力のインフォは別か。
シルフィは...気絶している。今のうちにインフォを確認しておこう。
《攻撃が8上がった》
《防御が500下がった》
防御、何故下がった‼
《敏捷が0.5上がった》
小数点‼繰り上げるか切り捨てるかしろ‼
《魔法攻撃がなくなった》
魔法の素質俺0かよ‼
《魔法防御が3×4になった》
計算式まだなおらないの‼
《HPとMPが体力と魔力になった》
日本語訳されただけじゃねぇか‼
《スキル,キリングイーチアザーを習得した》
かっこよく言ってるけど同士討ちだろ‼
おっと、シルフィが起きたみたいだ。
《スキル,強制パーティー加入を習得した》
シルフィに手を触れる寸前変なスキルを習得してしまった。ん?強制?今すぐ確認しておこう。
やっぱり、手を触れると強制的にパーティーに加入させるスキルらしい。俺シルフィに触っちゃったよ‼
「何?」
「えーと、パーティーになっちゃったみたいだからよろしく。」