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戦国哀歌8

仲間を弔い嗚咽する才蔵の心根。

しのつく雨がそぼ降る墓所。





真新しい卒塔婆を前にして才蔵がうずくまり合掌して悲しみに嗚咽する。





そんな才蔵に番傘を差し向けつつ、幸助も涙している。





戦場に赴き、そこで自分の身代わりになって戦死した仲間を才蔵は弔っているのだ。





御仏の御心のままに闘い、戦死して、極楽浄土に嬉々として赴いた仲間の死を悼む事は、一向衆門弟にすれば慶びと成さなければいけないのに、涙が止まらず、才蔵はひたすら悲しみに暮れる。




嗚咽しながら才蔵が震える声で、戦死した仲間の名前を呼ぶ。





「佐吉よ、あの時わしが死ねば良かったのに、佐吉、佐吉よ」




寝食を共にし日々修練に励み、或は討論して励まし合い、共に闘い信仰を深め、研鑽切磋琢磨した仲間と言うものは得難く、それを失った喪失感、悲しみの度合いは果てしなく深いと言えよう。





雨の中、嗚咽して震えている才蔵の肩に手を掛け、幸助が涙を流しながら促した。





「もう良い、才蔵、行こう」

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