表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/250

戦国哀歌61

決戦に臨み、一向宗法主の息子は考える。

堅牢なる城の中、一向宗法主の息子は考える。





我が城は四方を川に囲まれた要害の地に建っている難攻不落の城と言えよう。




じゃがと息子は思う。





難攻不落でも完璧は有り得ないのだ。




一度目の決戦では信長の軍勢は大軍を乗せる船の調達が上手く行かず、結果河を渡れずに苦渋を飲んだ。





間者の伝令に依れば信長は大船の調達を急いでいるがままならない由が漏れ伝わっている。





しかし信長は一度目の時よりも陣容を整え、こたびの決戦に敢えて望んで来たのも確かであり、油断は出来ない。





信長の軍勢は勝算があるからこそ、攻め入って来たのだ。





その勝算が何なのかを法主の息子たる城主は考える。




信長勢に首尾よく船の調達が相成ったという情報は伝わっていない。





ならばその勝算は何じゃと息子は考えるが、分からない。





戸惑うばかりに息子は腕を組み、息をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ